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トレード志願中のリアルミュート、残る道は3球団か スズキがナショナルズ入りで勢力図に変化

2018/11/20

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ドジャース有力…ヤンキース、ブレーブスも候補

 マイアミ・マーリンズからトレードの可能性が高まっているJ.T.リアルミュート捕手の行く先に変化がありそうだ。ワシントン・ナショナルズがカート・スズキ捕手と2年総額1000万ドル(約11億円)で合意したことで、勢力図に変化が訪れている。公式サイト『MLB.com』が19日(日本時間20日)、伝えた。
 
 マーリンズは元ニューヨーク・ヤンキースのスーパースター、デレク・ジーター氏がGMに就任して以来、主力選手を放出して若手有望株を獲得する「チーム再建」を行っている。この再建策が始まる以前から主力として活躍していたリアルミュートは昨年オフ、自身をトレードで放出してほしいと志願していた。
 
 結局トレードは行われず、リアルミュートは今季もマーリンズでプレー。正捕手として出場しながら、打率.277、21本塁打、74打点を挙げる活躍を見せた。2021年までの契約を結んでいるため、オフに入ると再び代理人を通じて自身のトレードを希望するコメントを出した。
 
 昨年オフ、ナショナルズとマーリンズはリアルミュートを含むトレードを検討していた。しかし、マーリンズが交換要員として若手有望株のビクター・ロブレス外野手、フアン・ソト外野手を希望したため、破談になっていた。今オフもトレードの噂はあったが、ナショナルズがスズキを獲得したため、リアルミュートのナショナルズ入りの可能性はほぼなくなったと言えるだろう。
 
 ここで、リアルミュート獲得の有力候補として可能性が高まるのがロサンゼルス・ドジャースだ。昨年はマーリンズがコディ・ベリンジャー内野手を交換相手に要求したが、チームの顔としてベリンジャーを重要視しているドジャースはこれを拒否した過去がある。
 
 だが、今年は状況が違う。2年連続のワールドシリーズ進出を果たしたドジャースだが、正捕手としてチームを引っ張ったヤズマニ・グランダル捕手がフリーエージェント(FA)で流出の可能性大。6年連続で地区制覇している強豪だけに、後釜に据える捕手を決めかねている。リアルミュートを獲得し、悲願の世界一を狙いに行く可能性は十分にありそうだ。
 
 また、スズキが流出することが決まったアトランタ・ブレーブスもリアルミュート獲得に動くかもしれない。しかし、マーリンズが同地区のライバルに正捕手を放出したくないとの考えもあり、トレードが成立するとすればマーリンズ有利な形になる可能性も高そうだ。この2チームの交渉では、マーリンズは交換相手として、MLB全体の若手有望株ランキング20位の右腕マイク・ソロカ投手を希望するとみられている。
 
 そして、ニューヨーク・ヤンキースも候補として挙げられている。ゲイリー・サンチェス捕手がレギュラーに定着している同球団だが、サンチェスは左肩の故障もあり、フル出場できないとみられる。そのため、大型補強を公言しているヤンキースが、新たな捕手を獲得する可能性ありそうだ。
 
 様々な可能性が検討されていたリアルミュートの移籍先だが、ここにきてスズキの契約がまとまったことで選択肢が絞られてきた。