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“最もミートがうまい男”がFA インディアンス・ブラントリーを獲得すべき球団とは?

2018/11/19

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 クリーブランド・インディアンスのマイケル・ブラントリー外野手がフリーエージェント(FA)となっている。米公式サイト『MLB.com』は18日(日本時間19日)、ボールコンタクト率通算9割超えのアベレージヒッター獲得に乗り出すべき球団をリストアップしている。
 
  今季、キャリア10年目を迎えたブラントリー。レギュラーに定着した2011年以降は、シーズン打率3割超えも2度記録した。だが、15年オフに右肩を手術した影響から16年、17年は出場試合が減少。復活を果たした今季の成績は143試合に出場し、570打数176安打で打率.309、17本塁打、76打点、12盗塁だった。
 
 最大の特徴は高いミート力だ。キャリア通算で7000球近くのボールに対してスイングし、バットに当てた割合は驚異の91.2%を記録している。今季も全投球に対してコンタクト率は90.2%でMLB1位。さらに、143試合に出場して三振数はわずか60で、三振率はMLB2位の数字だった。また、ストライクゾーンに限って見ると、726スイング中、空振りはわずか35回でコンタクト率95.2%と、まさに”最もミートがうまい男”だ。
 
 そんなブラントリーを獲得すべき球団として真っ先に挙げられたのはアトランタ・ブレーブスだ。正右翼手のニック・マーケイキス外野手がFAとなっており、外野手の補強が急務となっている。ブラントリーを先頭打者として起用するプランも有力だ。
 
 続いてはコロラド・ロッキーズ。ヘラルド・パーラ外野手、カルロス・ゴンザレス外野手がFAとなっている。さらにロッキーズの本拠地クアーズ・フィールドの形状から、引っ張り傾向のあるブラントリーの本塁打数がさらに向上されることが見込まれる。
 
 得点力増強を狙うシカゴ・カブスにとっても、高騰する年俸問題を考慮すると、ブラントリーは良い選択肢になる。さらに、カイル・シュワーバー外野手の代わりに左翼につき、カブス待望の1番打者として活躍できるブラントリーの獲得に乗り出す可能性は十分ある。
 
 今季躍進し、来季に向けた大型補強を行う予定のフィラデルフィア・フィリーズも候補だ。ワシントン・ナショナルズのブライス・ハーパー外野手とロサンゼルス・ドジャースのマニー・マチャド内野手に熱視線を送っているが、獲得するのは2人のうち1人。ハーパーの代わりにブラントリーを獲得し、マチャドと加えて野手陣の大幅変革に踏み切る可能性もある。
 
 最後に挙げられたのは、今季62勝100敗と低迷したシカゴ・ホワイトソックスだ。中堅手として主に出場したアダム・エンゲル外野手は守備型の選手で、ブラントリー獲得により攻撃力を上げたい狙いがある。
 
 多くのチームにとって強力な補強となりそうなブラントリー。MLB史上屈指の“ミート名人”は、どのチームを選ぶのだろうか。マチャド、ハーパーの行方によっては大規模な争奪戦の可能性も出てくるだろう。