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「正直に言えば、すでにここの居心地はいい」若いチームに完璧にフィットするイチロー

先日初本塁打を放ったイチロー。米国では若いチームに完璧に適応しているその姿にも注目が集まっている。

2015/05/01

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Getty Images



マリナーズ時代に見られなかった光景

 今オフ、レッズからトレードでマーリンズに加入したレイトス。ローテーションの中軸を担う若き右腕にとっても、試合では左ふとももの張りで5回降板と悔しい内容となってしまった登板の鬱憤を晴らす一撃となった。

 ちなみにメジャー通算113本の本塁打を放っているイチローだが、ナリーグチームの本拠地での本塁打は3本目。2007年のオールスターではジャイアンツの本拠地AT&Tパークでランニングホームランを打っているが、公式戦では2001年7月6日のドジャースタジアム、2010年6月14日のブッシュスタジアムの2本だけしか打っていない、メジャー15年目で初のナリーグとなる今季はその数をどこまで増やせるだろうか。

 本塁打とともに注目を集めているのが若いチームメイトたちとイチローの関係だ。

Although he may be the oldest player on the roster, old enough to be the father of some of his teammates, Suzuki has fit right in in the clubhouse. He also serves as an example to the young guys that someone as accomplished as him can still have fun playing the game.
彼は多分チームのロースターの最年長だろう、何人かのチームメイトの父親にさえ近い年だ、しかし鈴木はクラブハウスに見事にフィットしている。熟練された選手として若い選手たちの手本となっているだけでなく、イチロー自身もプレーすることを楽しんでいる。

 昨日の試合後には同じく今季から新加入のリードオフマン、ディー・ゴードンから今年のマーリンズ恒例のセレブレーションとなっている「エアーゴードン」で祝福されたイチロー。試合前にはたびたびゴードンやセンターのマーセル・オスーナらとじゃれつく姿も見られ若いチームに適応している、また一回り以上若いチームメイトたちからも受け入れられている様子が随所に見受けられる。

「自分のことばかりで、チームのことを考えていない」と批判を受けることもあったマリナーズ時代、起用法やチームの状況に悩まされた昨年までのヤンキースではなかなか見られなかった光景、イチロー自身もマーリンズに大きな愛着を感じているようだ。先日、試合後のインタビューで「今日のチームメイトと観客によってマイアミの居心地はいいと感じたか」という質問に対し否定したイチローは以下のように答えた。

“I was already at home here, to be honest with you,” Suzuki said. “After three days here I was at home. With all the nice things and how everybody has treated me I’ve definitely been at home.”
「正直に言えば、すでにここの居心地はいいです」とイチローは言う。「3日前(日米通算得点記録を達成した試合)の試合でここがホームになった。すべての素晴らしいこと、そしてまわりが僕をどのように扱ってくれているかを考えれば、明らかに居心地はいいです」

 先日の本塁打でイチローのMLBでの安打は2859本となり、野球の神様と称されるベーブ・ルース(2873安打,歴代42位)越えまであと14本と迫っている。マイアミというホームを見つけたイチローが「The Babe」を抜く日は近い。

出典:Young Marlins, veteran Ichiro proving to be a perfect fit by to be a perfect fit by Christina De Nicola in FOX Sports Florida on APR 29, 2015

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