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ヤンキース、来季10年ぶり世界一へ補強すべきは先発投手 米メディアが複数の候補を挙げる

2018/10/16

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サイ・ヤング賞腕、宿敵Rソックスの剛腕…いずれも脂の乗った20代

 今季アメリカン・リーグ東地区で100勝を挙げながら地区優勝を逸し、ポストシーズンでも地区シリーズで敗退したニューヨーク・ヤンキース。米メディアはすでに今オフの戦力補強として様々な投手を候補に挙げている。
 
 ヤンキースのチーム防御率は、今季レギュラーシーズでメジャー30球団中10位の3.78。これがポストシーズンに入ると出場10チーム中8位の5.93と急激に悪化した。
 
 ポストシーズンを勝ち抜くために投手陣の強化が必須とされる中、米サイト『Daily News』では15日(日本時間16日)、補強選手の候補として今オフにフリーエージェント(FA)となる複数の先発投手の名を挙げている。
 
 まず最初に挙げられたのはアリゾナ・ダイヤモンドバックスの左腕パトリック・コービン投手だ。コービンは現在29歳。今季はナショナル・リーグ西地区で優勝争いを繰り広げながら2年連続2ケタ勝利となる11勝、防御率3.15をマークした。ニューヨーク出身ということもあり、地元凱旋での活躍が期待される。
 
 次に、ヒューストン・アストロズのダラス・カイケル投手。30歳の左腕カイケルも今季2年連続2ケタ勝利となる12勝(11敗)を挙げ、20勝(8敗)を挙げた2015年にはサイ・ヤング賞を受賞した。ポストシーズンは通算9試合の登板で4勝2敗、防御率3.28をマークし、昨季はアストロズの世界一に貢献している。
 
 また、同地区ライバルであるボストン・レッドソックスから、28歳右腕ネイサン・イオバルディ投手の名前も候補に挙げられた。今季タンパベイ・レイズでトミー・ジョン手術(靭帯再建手術)から復帰を果たしたイオバルディは、かつての100マイル(約161キロ)の速球を取り戻し、レイズで3勝を挙げた後にトレードでレッドソックスへ移籍。ヤンキースとの地区シリーズ第3戦では7回1失点と好投した。
 
 そして、サンフランシスコ・ジャイアンツの左腕マディソン・バムガーナー投手も候補に挙がっている。29歳のバムガーナーは今季オープン戦で打球を左手に受け骨折する不運に見舞われるなど、レギュラーシーズンは6勝にとどまった。それでも、2010年、2012年、2014年と5年間で3度の世界一に導いた「ポストシーズン男」は、ヤンキースにとって是が非でも獲得したい選手だろう。
 
 同サイトによると、「ジャイアンツはバムガーナーに対して2019年のオプションを行使する準備をしているが、昨年7月の時点でオファーは積極的に聞き入れる」としており、ヤンキースにとって「興味深い」存在であるとしている。
 
 ヤンキースの先発陣は、今季19勝を挙げたルイス・セベリーノ投手と同12勝を挙げた田中将大投手を軸としている。しかし、来季も現役続行に意欲を示しているC.C.サバシア投手が38歳、今季途中加入したJ.A.ハップ投手が35歳と高齢。地区シリーズでも力を発揮できずに終わった。来季は20代の選手を迎え入れ、2009年以来10年ぶりの世界一奪取を狙いたいところだ。