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ナ・リーグ首位打者イェリッチ、ブリュワーズ地区優勝の立役者 躍進のシーズンを米メディアが特集

2018/10/12

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Getty Images



 今季、ミルウォーキー・ブリュワーズに加入したクリスチャン・イェリッチ外野手。ナショナル・リーグ首位打者に輝き、3冠に迫る勢いでチームのプレーオフ進出にも大きく貢献した。米メディア『ESPN』は11日(日本時間12日)、球団の期待以上の活躍を果たしたイェリッチを特集した。
 
 イェリッチは1月末、マイアミ・マーリンズからブリュワーズにトレード移籍。高額年俸の主力を放出して若手を獲得したいマーリンズと、優勝のために有力選手がほしいブリュワーズの思惑が一致した形だ。2014年のメジャーデビューから翌15年にはゴールドグラブ賞を獲得、さらに16年にはシルバースラッガー賞に輝いた野手の移籍決定を受け、ブリュワーズのデビッド・スターンズGMは「イェリッチを獲ったぞ」と叫んだという。
 
 今季のイェリッチは球団の期待以上の結果を残した。打率.326、36本塁打、110打点、22盗塁でOPS1.000。ナショナル・リーグ首位打者に輝き、本塁打はトップと2本差、打点は1点差とし、ともにナ・リーグ2位だった。三冠王も夢ではなかった大活躍は米球界の話題をさらった。今季のナ・リーグMVP候補にも挙がっている。
 
 同メディアによると、ブリュワーズのダーネル・コールズ打撃コーチはイェリッチについて「彼は特別な選手だ。残した数字が全てを物語っている」とコメント。さらに移籍後にイェリッチの打撃で特に変わった点はなく、全てにおいて目的意識をはっきりさせていることが躍進の理由だと語っている。イェリッチ自身も打撃についてはシンプルに考えるのが信条とし、どんな状況であれ、投手の球を強く打ち返すことを意識しているという。
 
 結果に満足することなく進化を続けるイェリッチ。彼の活躍もあり、ブリュワーズは、シーズン終盤の勢いそのままに1試合限りの地区優勝決定戦を制し、球団史上3度目の地区制覇を果たした。12日(日本時間13日)からはロサンゼルス・ドジャースとのリーグ優勝決定戦が待ち受ける。イェリッチの打棒はチームを球団初の世界一へ導けるか。