大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



Home » ニュース » Rソックス、ヤンキースの驚異的な粘り退け地区S突破! リリーフ待機の田中は登板せず

Rソックス、ヤンキースの驚異的な粘り退け地区S突破! リリーフ待機の田中は登板せず

2018/10/10

text By

photo

Getty Images



 ボストン・レッドソックスが9日(日本時間10日)、敵地ヤンキー・スタジアムでのニューヨーク・ヤンキースとのアメリカン・リーグ地区シリーズ第4戦に勝利し、シリーズ3勝1敗として5年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。
 
 2勝1敗とシリーズ突破へあと1勝としているレッドソックスは3回、ヤンキース先発の左腕C.C.サバシア投手から無死一、三塁のチャンスを作ると、4番の指名打者J.D.マルティネス外野手が犠飛を放って先制。さらにイアン・キンズラー内野手とエデュアルド・ヌニェス内野手にもタイムリー安打が飛び出し、この回3点を挙げて試合の主導権を握った。
 
 4回には2番手のザック・ブリットン投手からクリスチャン・バスケス捕手が自身ポストシーズン初本塁打となるソロ本塁打を放って1点を追加。徐々にヤンキースにプレッシャーをかけていく。
 
 投げては、先発の右腕リック・ポーセロ投手が打たせて取る投球で4回まで無失点。5回に犠飛で1点を失ったが、5回1失点で先発の役割を十分に果たした。後を受けた2番手のマット・バーンズ投手は6回の1イニングを3者凡退に抑え、試合は終盤に入った。
 
 一方のヤンキースは、5回に1点を返した直後6回の守りで3番手のデビッド・ロバートソン投手がこの日初めてレッドソックス打線を3者凡退に抑えたが、このリズムを攻撃に結び付けられず。ロバートソンは7回に連続三振を奪った後に四球を与えて降板。4番手のデリン・ベタンセス投手が後続を抑えて無失点でしのぐ。
 
 レッドソックス打線は、5回以降無得点と抑えられるも、8回の攻撃で1死からヌニェスが二塁打を放つなど2死満塁のチャンスを作る。しかし、ここでアンドリュー・ベニンテンディ外野手が外角低めの球に手が出ず見逃し三振に倒れ、ダメ押し点を挙げることはできなかった。
 
 レッドソックスは、3点リードの8回からシリーズ第1戦で先発したクリス・セール投手をマウンドに送る。セールは先頭のグレイバー・トーレス内野手を中飛、代打のアンドリュー・マカッチェン外野手を三ゴロに打ち取ると、最後はアーロン・ヒックス外野手をスライダーで見逃し三振に仕留め3者凡退とする。
 
 しかし9回、クローザーのクレイグ・キンブレル投手が先頭から四球と安打を許し無死一、二塁のピンチを招くと、ジャンカルロ・スタントン外野手を空振り三振に仕留めた後にルーク・ボイト内野手に四球を与え満塁。さらに、続くニール・ウォーカー内野手に初球を死球としてしまい、押し出しで1失点を喫した。

 なおも満塁でゲーリー・サンチェス捕手が犠飛を放って4-3と1点差とされる。それでも、最後はグレイバー・トーレス内野手をチャレンジの末に三ゴロに打ち取り試合終了。レッドソックスが4-3でヤンキースを下し、シリーズ3勝1敗で5年ぶり11度目のリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。
 
 ヤンキースは、最後に粘りを見せるも及ばず、14年ぶりとなったポストシーズンでのライバル対決に屈しシーズン終了。リリーフとして待機していた先発の田中将大投手の出場は結局この第4戦ではなしに終わった。

1 2