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ア・リーグ本塁打王に珍記録 MLB史上初、4年連続で同一打率をマーク

2018/10/01

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 オークランド・アスレチックスのクリス・デービス外野手は30日(日本時間10月1日)、アメリカン・リーグ最多の48本塁打、打率.247で今季最終戦を終えた。本塁打王の栄冠を手にしたデービスだが、“珍記録”もマークした。米メディア『ESPN』は、メジャーリーグ史上初のの「4年連続で、規定打席に到達して同一打率を記録」した選手と報じている。
 
 デービスは、ミルウォーキー・ブリュワーズに在籍していた2015年、392打数97安打で打率.247を記録。アスレチックスに移籍後の2016年は555打数137安打、2017年は566打数140安打としていずれも打率.247だった。
 
 今季最後のロサンゼルス・エンゼルス戦は「4番・指名打者(DH)」で先発出場。2打数無安打で6回に第3打席を迎えたが、代打を送られて交代。シーズン通算576打数142安打で打率を.247に確定した。4年連続で、規定打席に到達して同一打率でシーズンを終えた選手は、メジャーリーグ史上初となった。
 
 デービスは、低打率と三振の多さから、確実性を欠く打者として評価されてきた。三振は2015年から112個、166個、195個と推移。今シーズンも175個とリーグワースト6位の数字だった。
 
 しかし、長打力は着実に伸ばしており、本塁打数は2015年の27本から2016年は41本(アメリカン・リーグ3位)に飛躍した。2017年は43本(同リーグ2位)を記録している。今季は48本でついに本塁打王に輝いた大砲。2016年以降の3年間に放った本塁打はメジャーリーグトップの133本と安定した長打力を見せている。2位は、ニューヨーク・ヤンキースのジャンカルロ・スタントン外野手の124本となっている。
 
 なんとも不思議な記録を残したデービス。「ロマン砲」は来季いかなる数字を残すのか。