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大谷“クローザー起用”に指揮官は消極的 タフな環境を懸念「彼はダイナミックな先発投手」

2018/09/18

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シーズン70試合を投げる可能性「たくさんの準備をしても試合に出ない時もある」

 右肘靭帯に新たな損傷箇所が見つかり、球団から手術を勧められているロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手だが、MLB公式サイトの記者が17日(日本時間18日)にマイク・ソーシア監督のコメントを紹介しながらクローザー起用の可能性について言及している。
 
 米公式サイト『MLB.com』のマリア・ガーダード記者は、「球団がトミー・ジョン手術(靭帯再建手術)を勧めて以来、大谷をクローザーとして起用する考えは多く挙がったが、エンゼルスが大谷をブルペンに置くことで彼の価値を最大限高めるとは思わないし、リリーフの仕事量が先発よりも肘にかかる負担が低いという証拠はない」とし、大谷の先発投手以外の起用を否定。
 
 また、同記者はマイク・ソーシア監督がクローザー起用の可能性に言及した16日(同17日)のコメントも紹介。指揮官は「彼が(手術を)決断し順調にケアを行えば、ダイナミックな先発投手になれる可能性を秘めているはずだ」とあくまで大谷の先発投手としての能力を認めた上で、「クローザーになるのは簡単なことではない。クローザーはたくさんのウォームアップをするし、準備しても試合に出ない時もある」と、ブルペンで多くの準備を要するクローザーという立場がタフな環境であることを述べており、大谷のクローザー起用に消極的な考えであることを示した。
 
 今季は残り試合を打者として終えることになっている大谷は、16日(同17日)現在で打率.290、20本塁打、55打点と活躍し、新人王の候補としてもその名が挙がっている。トミー・ジョン手術を行うとなれば、投手としては1年以上のリハビリ期間が設けられることが予測されるが、大谷は6年間という長い期間の契約を結んでいることから、焦ることなく完全復活へ向けて万全の体勢を整え「先発投手」としてチームに貢献することが期待されている。