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平野佳寿、逆転Vへ望み繋ぐメジャー初セーブにもクール「日本でも経験しているので」

2018/09/12

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日本ではオリックスで通算156セーブ

 ナショナル・リーグ西地区3位のアリゾナ・ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手が11日(日本時間12日)、敵地クアーズ・フィールドでの同地区首位コロラド・ロッキーズ戦の9回にリリーフ登板し、大きなピンチを切り抜けメジャー初セーブを記録した。
 
 平野は6-3と3点リードの9回、無死一、三塁とピンチで5番手としてマウンドに登った。一発が出れば同点となる場面だったが、まず代打のイアン・デズモンド内野手に対して84.5マイル(約136キロ)のスプリットで空振り三振を奪うと、続くクリス・アイアネッタ捕手も91.9マイル(約148キロ)の速球で見逃し三振を奪い2アウト。そして最後は1番のチャーリー・ブラックモン外野手を91マイル(約146キロ)の速球で中直に打ち取り、3者連続アウトの完璧なリリーフでチームを勝利に導いた。
 
 平野はこの日1回13球(ストライク9球)を投げて無安打、無四球、奪三振2、無失点の好投で防御率は1.88まで良化。チームで3番目に多い今季70試合目の区切りの登板で、自身メジャー初となるセーブを記録した。
 
 米公式サイト『MLB.com』によれば、日本で通算156セーブを記録している平野は試合後「日本でもセーブは経験しているので、『あぁ、最初のセーブだ』とは思わない」と話しながらも、「初セーブを挙げられて良かった」と納得のコメントを残した。
 
 また、米サイト『FOX SPORTS』ではダイヤモンドバックスのトロイ・ロブロ監督のコメントを紹介し、指揮官は「我々はすべきことをして勝利を収めることができた。ブルペンが大事な場面で期待に応えてくれたね」と称賛。本来クローザーであるブラッド・ボックスバーガー投手やセットアップのアーチー・ブラッドリー投手ではなく、平野を登板させたことで、その信頼がチーム内で絶大なものであることが伝わる起用だった。
  
 平野の好投もあって勝利したダイヤモンドバックスは、この4連戦を1勝1敗とし連敗は「3」でストップ。首位ロッキーズとの差を2.5ゲームに縮め、逆転優勝へ望みをつないでいる。

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