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大谷翔平、手術でも打者として来季プレー可能 元球団専属医師語る

2018/09/07

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Getty Images



 ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手の右肘内側側副靭帯に新たに損傷が見つかった。日米両メディアは医師に靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を勧告されたことを一斉に報じ、代名詞「二刀流」の継続を危惧。手術を受ければ、投手復帰は2020年となる見通しだが、元球団専属医師は打者なら来季も出場可能だと語る。現地紙『ロサンゼルス・タイムズ』が6日(日本時間7日)、伝えた。
 
 5日(同6日)にMRI検査を受けた大谷は、右肘靭帯に新たな損傷箇所が発覚。医師から手術勧告を受けた直後の試合で2本塁打を放ち、周囲の心配をはねのけた。
 
 トミー・ジョン手術を受けた場合、投手として復帰するには12~18カ月かかるとされ、大谷がすぐに手術しても復帰は2020年になると見込まれる。だが、打者となれば最短6カ月で復帰できる可能性がある。
 
  ロサンゼルス・ドジャースやエンゼルスの球団専属医を務めたルーガ・ポデスタ医師は、「大谷の肘のリハビリの進み方による」と前置きした上で、今月に手術すれば来季のスプリングトレーニングに間に合うと説明する。
 
 さらに「打者として試合に出場することで投手・大谷の復帰が妨げられることはありません。彼は左打者であることもあって、右腕に大きな負担のかからないスイングをしており、走塁でのスライディングにさえ気を付ければこのまま出場しても問題はないと思います」と語っている。
 
 球団は、故障で離脱しながらも今季ここまで279打席に立ち、打率.287、OPS.946、18本塁打、47打点の好成績を記録している大谷を来季以降も指名打者として先発起用していきたい方針。そのため、打者としての復帰を最優先するようだ。
 
 大谷は5日、2本塁打を含む4安打3打点の活躍を見せ、城島健司氏が持つメジャー1年目の日本人選手としての最多本塁打記録に並んだ。エンゼルスのビリー・エプラーGMは「彼は投球と打撃という野球の両面においてすばらしい能力を持っている。私自身も、エンゼルスとしても、大谷はどんなチームもうらやむ才能の持ち主だと考えている」と話し、『二刀流』の復活にも期待している。