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ナショナルズの剛腕シャーザー、5年連続250奪三振! 指揮官も称賛「彼は最高の右腕」

2018/09/04

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Getty Images



 ワシントン・ナショナルズのマックス・シャーザー投手が3日(日本時間4日)、本拠地ナショナルズ・パークでのセントルイス・カージナルス戦に先発し、7回11奪三振の力投。自身5年連続250奪三振を達成した。
 
 過去に3度のサイ・ヤング賞を獲得し、今年のオールスターゲームでもナ・リーグの先発投手も務めたシャーザーは、この日もエンジン全開。試合前まで249奪三振としており、初回の先頭打者のマット・カーペンター内野手に対して96.6マイル(約155キロ)の速球で空振り三振を奪ってシーズン250奪三振に到達。自身キャリア5年連続250奪三振を達成し、6年連続で達成したランディ・ジョンソン氏に次いで歴代単独2位となった。
 
 シャーザーは、この回先制2点タイムリー安打を浴びたものの、2回以降は速球とスライダー、チェンジアップ、カーブを駆使して三振を量産。7回の最後の打者フランシスコ・ペーニャ捕手にはこの日最速の97.4マイル(約157キロ)で11個目の三振を奪った。
 
 この日のシャーザーは、7回104球(ストライク73球)を投げて被安打4、与四球1、奪三振11、失点3で防御率を2.28とした。シーズンを通じての奪三振数は260個まで伸ばしている。
 
 試合は、ナショナルズが2点を追う9回に主砲ブライス・ハーパー外野手の第31号2ラン本塁打で同点とし、続く延長10回に再びハーパーが1死一、三塁のチャンスでサヨナラの犠飛を放って4-3で劇的な勝利。69勝69敗で勝率を5割に戻した。
 
 この日、ナショナル・リーグ東地区首位のアトランタ・ブレーブスが敗れたため、同3位のナショナルズはその差を7.5ゲームに縮めている。
 
 米公式サイト『MLB.com』によると、シャーザーは自身の偉業について「かなりクールだね。200奪三振を取った時も言ったけど、これはトレーニングスタッフとともに励んで、健康を保ち続けてきた結果だ。ちょっとしたミスもするけど、コントロールできなくなることはない。自分たちは常にそれに対処することができるんだ」とコメントを残した。
 
 また、ナショナルズのデーブ・マルティネス監督も「多くの素晴らしい選手とともにプレーしてきたが、彼は最高の右腕だよ。彼の仕事に対する倫理は私の見てきたものの先を行っている。彼は登板する5日おきではなく、次の先発まで翌日のゲームプランを考えているんだ。彼を誇りに思うよ」とチーム全体のことを考えているシャーザーの姿勢を称えている。
 
 残り24試合で、地区首位とは7.5ゲーム差。ワイルドカード圏内のカージナルスまでは7.0ゲーム差と厳しい状況は続くが、ここ8試合で5勝の好調ぶりがさらに勢いを増せば、ポストシーズンへの道も見えてくるかもしれない。

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