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大谷、松井秀喜氏の新人本塁打数にリーチ 試合前には実戦登板50球。投手復帰へ「自信ある」

2018/08/28

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 ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手が27日(日本時間28日)、本拠地エンゼル・スタジアムでのコロラド・ロッキーズ戦に「4番・指名打者」で先発出場。投手として実戦登板を経て臨んだ試合で、第15号3ランを含む2安打3打点を記録し、勝利に大きく貢献した。
 
 2試合ぶりに先発メンバーに名を連ねた大谷は、この日は試合前にリハビリの一環として実戦登板に臨み、50球(ストライク33球)を投げ込んで夜の試合を迎えた。
 
 先発では2試合連続となる4番での起用となり、ロッキーズのエース右腕ジョン・グレイ投手との対戦。2点を追う4回には、マイク・トラウト外野手がタイムリー安打を放ってなおも二、三塁の場面で第2打席を迎える。大谷はカウント0-1からの2球目、93.7マイル(約151キロ)の速球を完璧に捉えると、打球はセンター左への第15号逆転3ラン本塁打となった。
 
 4番打者として2試合連続で本塁打を放った大谷。これで、ニューヨーク・ヤンキース時代に松井秀喜氏が記録した1年目での本塁打数16本にあと「1」とした。
 
 しかし、その後エンゼルスは8回に一挙4点を失い5-7と逆転を許す苦しい展開に。それでも、この日のエンゼルス打線は諦めない。8回無死一塁の場面で、第4打席を迎えた大谷がロッキーズ3番手の右腕アダム・オッタビーノ投手から左前へ技ありの安打を放つと、その後満塁となってアンドレルトン・シモンズ内野手の犠飛で1点を返す。
 
 なおも満塁のチャンスは続き、4番手の元阪神タイガースの呉昇桓投手から今度はエリック・ヤングJr.外野手が中前へ2点タイムリー安打を放って8-7と再逆転に成功した。さらに相手のエラーなどで2点を追加したエンゼルスは、そのまま10-7で勝利。連敗を「6」でストップさせた。大谷は、先発として2試合連続の複数安打をマークするなど5打数2安打(1本塁打)3打点の活躍で、打率を.276としている。
 
 米公式サイト『MLB.com』によると、大谷は試合後に実戦登板を経て試合に臨んだことについて「個人的には、もう実戦登板をする必要はないと感じているが、自分では最終的な判断はできない」と通訳を介して話し、「判断はコーチングスタッフとトレーニングスタッフに任せているので、彼らと話しをしていかなければならない。全てのステップで復帰には近づいているし、自信を持っている」と周りと協議しながら復帰時期を探っていく考えを明かした。
 
 さらに、エンゼルスのマイク・ソーシア監督もこの日の大谷の投球を見て「彼の投球は素晴らしかった」と話し、「球速も出ていたし、次のステップへ向けて前進している」と評価。また、「健康であることを確信して、来季へ向けたオフシーズンの準備をすることが重要」とし、「一歩一歩ステップを踏むことで、成果を得られるだろう」と慎重ながらも前向きなコメントを残した。