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「圧巻」の投球の裏側にあった1球の「ヒヤリ」 上原浩治の今季初登板

左太もも裏を痛め故障者リストで開幕を迎えた上原浩治が今季初登板。見事な投球内容で昨年8月以来のセーブを飾ったが、フェンウェイ・パークのファンが思わず肝を冷やす場面もあった。

2015/04/16

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Getty Images



ヒヤリとしたジマーマンの大飛球

Koji Uehara’s return to the mound included several nasty splitters and one minor scare.
上原浩治の実戦復帰では、スプリットの切れ味とちょっとしたスリルを見せてくれた。

 左太もも裏の故障で離脱していた上原が今季初登板を飾った。14日のナショナルズ戦で、1点リードの9回に登板。2三振を含む三者凡退に切って取った。そのパフォーマンスを『MLB.com』は「額面通り」(what the Red Sox pay him to do)と評価した。ただし、そこにはヒヤリとさせる場面もあったことも伝えている。

The only thing standing between Uehara and his first save since Aug. 12, 2014, was one big swing by Ryan Zimmerman with one out in the ninth.
The ball soared down the left-field line, but it curled to the foul side of the Fisk Pole, much to the relief of Uehara and the Fenway faithful.
Following a crew chief review lasting one minute and 15 seconds, the call was confirmed.
上原と2014年8月12日以来のセーブの間に隔たったのは、9回1死でのライアン・ジマーマンの大飛球だった。レフト線に舞い上がった打球は、フェンウェイ・パークのファウルポールに向かい、切れていった。上原とフェンウェイに詰めかけた熱心なファンは思わず胸をなで下ろした。クルーチーフ(訳者注 その日の審判団のリーダー)は(ナショナルズ側の要望で)1分15秒も掛けてビデオを確認した後、ファウルであることを改めてコールした。

「大飛球を打たれた投球は確かに球威がなかったです」と、上原自身も認めている。「(ジマーマンは)いとも簡単にカっ飛ばしましたね、だけどこれは切れていくなと思いました」

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