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平野、新人に痛恨被弾でメジャー初黒星 連続無失点止まるも監督は擁護「良い球投げていた」

2018/07/05

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 アリゾナ・ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手が4日(日本時間5日)、本拠地チェイス・フィールドでのセントルイス・カージナルス戦にリリーフ登板し、ソロ本塁打を浴びるなど4失点。自身の連続無失点試合が「26」でストップした。
 
 平野は、2-1と1点リードの7回からマウンドに登った。これがチーム87試合目になる中で、自身は今季42試合目の登板。
 
 先頭打者でルーキーの8番ヤイロ・ムニョス内野手を打席に迎えると、カウント1-0から92.1マイル(約148キロ)の速球を捉えられ、打球は右中間スタンドに入る同点ソロ本塁打となった。
 
 平野はこれが27試合ぶりの失点となり、自身の持つ球団の最長無失点試合記録は「26」でストップ。そして、メジャー日本人投手最長記録(ボストン・レッドソックス時代の上原浩治投手の「27」)にはあと一歩届かなかった。
 
 平野はその後、味方野手の失策で走者を許し、1死二塁からトミー・ファム外野手に勝ち越しのタイムリー安打を浴びた。さらに2死から4番マーセル・オズーナ外野手に左前安打を打たれ一、二塁とされたところで無念の降板を言い渡された。
 
 後を受けた3番手のフェルナンド・サラス投手だったが、ヤディアー・モリーナ捕手に痛恨の3ラン本塁打を被弾。平野が許した走者全員の生還を許した。
 
 平野はこの日2/3回、28球(ストライク19球)を投げ、被安打3(被本塁打1)、無四球、奪三振0、失点4(自責点1)の成績で防御率は1.43となった。
 
 ダイヤモンドバックスは2点を返し意地を見せたが4-8で敗戦。これによって平野はメジャー初黒星を喫している。
 
 地元サイト『アリゾナ・スポーツ』によると、ダイヤモンドバックスのトロイ・ロブロ監督は平野について「彼にとっては不運なことだ。彼は非常に良いボールを投げていた」と擁護しながらも、「今日は厳しい試合になってしまった」と盤石と思われたリードした終盤での逆転負けを悔やんだ。
 
 これまで最高の投球を見せてきた平野。この日は失点を許してしまったが、それでも防御率は1点台の安定感はチームに欠かせないものだ。ナショナル・リーグ西地区首位はキープしているが、4連勝の同2位ロサンゼルス・ドジャースとの差は0.5ゲーム。ここから踏ん張ることができるか注目だ。