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MLB屈指の名手マチャド、4球団が獲得に名乗り? トレード期限前移籍の行方は

2018/06/29

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 今夏のトレード市場の目玉の一人、ボルティモア・オリオールズのマニー・マチャド内野手の獲得に向け、4球団が動いているという。米公式サイト『MLB.com』が28日(日本時間29日)、伝えた。
 
 2012年にメジャーデビューしたマチャドは、ドミニカ共和国出身の25歳。昨季までのメジャー6シーズンで通算138本塁打を放つなど、強打の内野手としてオリオールズ打線の中軸を担っている。強肩で守備範囲も広く、三塁手としてこれまで2度ゴールドグラブ賞を獲得するなど、攻守で存在感を放っている。
 
 今オフにフリーエージェント(FA)となるマチャドだが、シーズン中にトレードする可能性もある。
 
 米メディア『ファンクレッド・スポーツ』の敏腕記者ジョン・ヘイマン氏の記事によると、マチャド獲得へ乗り出すとみられるのは、フィラデルフィア・フィリーズ、ロサンゼルス・ドジャース、アリゾナ・ダイヤモンドバックス、シカゴ・カブスの4球団だ。
 
 フィリーズは、マチャドが昨オフにトレードを検討した時点で獲得に乗り出していた。また、ドジャースは、靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受け、今季復帰は絶望的なコーリー・シーガー内野手の穴を埋めたいところ。
 
 カブスのセオ・エプスタインGMは、5月末に現在遊撃を守るアディソン・ラッセル内野手の代わりとしてマチャドを獲得する計画を明かしている。重量打線にさらなる厚みを持たせる狙いだ。
 
 ナショナル・リーグ西地区1位と好調なダイヤモンドバックスは、ポストシーズンを見据えて戦力の拡充を図りたいのだろう。
 
 マチャドは今季、オリオールズと今季年俸1600万ドル(約17億6000万円)の契約を結んでいる。トレードによってシーズン途中で獲得した球団は補償金として約半分の800万ドル(約8億8000万円)を支払う必要があり、さらにシーズン終了後に再契約を結ぶか検討しなければならない。
 
 ヘイマン氏は、トレード期限間近まで大きな動きはないと見ているが、資金とトレード要員に余裕のある球団がマチャド獲得に乗り出すと予想される。