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「田中よりピネダがエースになりうる」との声も。不甲斐ない開幕戦にニューヨークは辛辣な反応 

自身初の開幕戦を期待とはほど遠い結果に終わってしまった田中。ニューヨークのマスコミやファンからはかつてない厳しい意見が飛び交っている。

2015/04/08

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田中の健康状態に問題はないという評価は間違っていた?

 全チームのファンがワールドチャンピオンへの大きな期待を抱き、チームNo1の投手を送り出す開幕戦。しかしそのうち半分のファンはわずか4時間もしないうちに期待を裏切られることになる。

 今季最もつらい開幕戦を過ごしたのは、どこのファンだろうか。エースのシャーザーが自責点0の好投を見せたにもかかわらずコローンから1点しか取れずに敗れたナショナルズファン?それとも4回で10失点、投打ともに圧倒されたブリュワーズファンという声もあるだろう。彼らと同様にヤンキースファンも怒っている。

 ヤンキース地元紙『ニューヨークポスト』は「(そもそも懸念されていたが)ヤンキースの欠点のどれが本当に問題なのか決めよう」として開幕戦で不甲斐ないプレーを見せた選手たちを取り上げている。

 その中で1番目に名前をあげられているのが田中だ。
 記事では「田中の健康状態に問題があることは報道陣に言われるまで分からなかったと答えた」とオープン戦で田中と対戦した時のブレーブスのベテラン捕手、A.J.ピアジンスキーのコメントを引き合いに出し「月曜日、我々は自分の目で見て田中の健康状態に問題はないという評価が間違っていたことを認める必要があった」としている。

 オープン戦1、2試合目に好投し、開幕前にはアメリカのメディアや選手から「怪我をする前と何ら違いはない」「体調面では全く問題ない」という声も多かったが、開幕戦での炎上によって再び多くのメディアが「早期に手術するべき」という論調に変化している。

Maybe he’ll figure out how to best use his new, downgraded repertoire. Nevertheless, it’s hard to envision Tanaka returning to his pre-UCL-tear status without undergoing Tommy John surgery. The fears here are obviously real.
(打たれたことで)たぶん田中は彼の新しいダウングレードしたレパートリーの有効活用法を理解しただろう。それでも、トミー・ジョン手術を行う以外の方法で田中が保存療法を行う前の成績を残せるような投手に戻るとは考えづらい。この不安は明らかに真実だ。

 オープン戦でどれだけの好投を見せようと、公式戦で結果を出すことができなければ認められないのは日本でもアメリカでも同じこと。ジラルディ監督やロスチャイルド投手コーチは「まだ前進している途中」と準備段階にあることを指摘しているが、準備段階の投手を開幕戦で投げさせるとは考えづらい。田中がファンやメディアを黙らせるためには、ツーシーム主体の投球でも去年のような圧倒的なピッチングができることを見せつけるしかなさそうだ。

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