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カージナルス・ワカ、8回まで無安打の快投で7勝目 剛速球の持ち主なのに…75%が変化球

2018/06/04

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 セントルイス・カージナルスのマイケル・ワカ投手が3日(日本時間4日)、本拠地ブッシュ・スタジアムで行われたピッツバーグ・パイレーツ戦に登板し、8回まで無安打の快投を見せた。
 
 この日のワカの投球は冴えわたっていた。初回3者凡退の立ち上がりを見せると、その後5回1死まで13者連続アウトを記録する。5回に2四球を与え走者を許したものの、後続を打ち取り無失点で切り抜け、再び序盤と同じようにリズム良く打者を打ち取っていった。
 
 そして、8回の最後の打者を三ゴロに打ち取り10者連続アウトとすると、残りアウトは3つ。今季メジャーリーグで3回達成されたノーヒット・ノーランが間近に迫ってきた。
 
 ここまで107球を投じたワカは9回、先頭のコリン・モラン内野手と対戦。カットボール2球で追い込み、速球をファールにされた後の4球目、真ん中低めに88.8マイルのチェンジアップ(約143キロ)を投げ込むと、モランはこれを捉え打球は右前へ運ばれる安打となった。
 
 惜しくもノーヒット・ノーラン達成はならず、この時点で交代を告げられたワカ。しかし、本拠地のカージナルスファンからはスタンディングオベーションによる大きな拍手が送られ、ワカもベンチに戻る際に左腕を上げながら声援に応えていた。
 
 ワカはこの日8回0/3、111球(ストライク74球)を投げ被安打1、与四球2、奪三振8、無失点の好投で防御率は2.41となった。カージナルスは、リリーフしたジョーダン・ヒックス投手が無失点に抑え5-0で快勝。ワカは今季7勝目を手にした。
 
 ワカといえばオーバースローからの100マイル(約161キロ)近い速球が持ち味の投手だが、この日は変化球の多さが際立っていた。全111球中、変化球はなんと約75%となる83球。
 
 11球全てが変化球だった6回以降に至っては、9回に降板するまで計42球中38球が変化球で、試合を通じて最速96.8マイル(約156キロ)の速球を“アクセント”程度に、カットボールやカーブ、チェンジアップを駆使しながらパイレーツ打線を手玉に取っていった。
 
 地元紙「セントルイス・ポスト・ディスパッチ」電子版によると、試合後ワカは惜しくもノーヒッター達成を逃したことについてコメント。「また次の機会だね」と述べ、「逃げることはしなかった。達成するまでにはたくさんのことが起きる」と冷静を保ちつつ、チームが勝利を挙げたことを喜んでいた。