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大谷、2戦連続「2番」も無安打3三振 緩急自在のCY賞右腕に通算2500奪三振献上

2018/05/17

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全4打席、2球で追い込まれる

 ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手が16日(日本時間17日)、本拠地エンゼル・スタジアムで行われたヒューストン・アストロズ戦に前日に引き続き「2番・指名打者」で先発出場。メジャー屈指の右腕、バーランダー投手に3三振を喫するなど4打数無安打だった。
 
 前日は、剛腕のゲリット・コールから右寄りのシフトを破る痛烈なヒットを放った大谷。この日は現在防御率メジャートップの1.21を誇る2011年のサイ・ヤング賞右腕、ジャスティン・バーランダー投手が相手だ。通算192勝で今季4勝を挙げているバーランダーの持ち味は、今季平均94.8マイル(約153キロ)を計測している速球と縦に大きく変化するカーブで、これらの緩急を自在に操る。この他にも球種ではカットボール、スライダー、チェンジアップを持っている。
 
 大谷は、初回1死走者なしで第1打席を迎え、初球の外の94マイル(約151キロ)の速球を見逃すと、2球目の94マイルの速球を空振り2ストライクと追い込まれる。その後も内角の速球を続けるバーランダーに対し、フルカウントとしたところで最後は7球目の内角低めに来た87.1マイル(約140キロ)のスライダーにファールチップで三振を喫した。
 
 エンゼルスは0-2とリードを許し、大谷は第2打席を4回の先頭打者として迎えた。初球は真ん中の93.9マイル(約151キロ)の速球を見逃し、続く2球目は87マイル(約140キロ)のスライダーを引っ張りファール。第1打席に続いて2球で追い込まれる。3球目は内角のスライダーを体を柔軟にくねらせながら見送りボール。4球目は速球をファールとし、カウント1-2から最後は外の88マイル(約142キロ)のチェンジアップに腕を伸ばしながらバットに当てたが、二ゴロに打ち取られた。
 
 第3打席は6回2死走者なしの場面で訪れた。初球は高めの95.2マイル(約153キロ)の速球を見逃し、2球目は真ん中の80.6マイル(約130キロ)のカーブを空振り。その後は内角低めのカーブ、スライダーでのボール球を見送り、5球目は再び真ん中に来た87マイル(約140キロ)のスライダーをファール。そして、カウント2-2からの6球目、最後は外高めの96.8マイル(約156キロ)の速球に手を出して空振り三振に倒れた。
 
 そして、第4打席は9回の先頭打者として立ち、バーランダーと4度目の対戦。初球は外高めの93.9マイル(約151キロ)の速球を空振り、2球目は真ん中の94.7マイル(約152キロ)の速球を見逃し2ストライク。ここまで全打席2球で追い込まれることとなり、カウント0-2から3球目の外角高めに来た95.9マイル(約154キロ)の速球にファールチップの三振に打ち取られた。この日は4打数無安打3三振で、打率を.325とした。試合3三振は自身2度目。
 
 好投を続けるバーランダーは、8回に1死二、三塁と初めてピンチを招いたが、後続を見逃し三振と投ゴロに打ち取って、次打者が大谷というところで無失点で切り抜けた。アウトの内訳はゴロアウト6、フライアウト14、奪三振7と打たせて取る投球を見せ、4回2死から8回1死までは11者連続アウトを記録。9回に大谷から奪った三振で通算2500奪三振を達成した。結局、9回を投げ切り118球(ストライク79球)を投げ被安打5、与四球1、奪三振7、無失点でキャリア8度目の完封勝利を収めた。また、防御率はさらに低下し、1.05となっている。
 
 一方、0-2で敗れたエンゼルスは2連敗。アメリカン・リーグ西地区の首位攻防3連戦負け越しが決まり、首位浮上はならなかった。