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ダルビッシュ、好投も“右脚の痙攣”により4回で降板 監督「続投は賢明ではない」

2018/05/16

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被弾も、全投球数の半分以上がストライク

 シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手が15日(日本時間16日)、敵地サン・トラスト・パークで行われたアトランタ・ブレーブス戦に先発登板。4回を投げ終えたところで右脚の痙攣により交代した。
 
 今季未だ勝ち星なく防御率6.00のダルビッシュ。7日(同8日)に「パラインフルエンザ」で10日間の故障者リストに入り、先発登板は2日(同3日)の本拠地リグレー・フィールドで行われたコロラド・ロッキーズ戦以来13日ぶり(中12日)となった。
 
 ダルビッシュは初回、2死一塁から捕手の悪送球で走者が生還を試みるピンチに見舞われたが、野手の好返球もあり間一髪無失点で切り抜ける。2回と3回も無失点に抑え、迎えた4回。先制点となる1点の援護をもらったダルビッシュだったが、2死からエンダー・インシアーテ外野手に、カウント1-1から91.9マイル(約148キロ)の速球を捉えられ、これがライトスタンドに入る同点ソロ本塁打になってしまった。
 
 ダルビッシュは4回を投げ終えたところで降板。この日は4回61球(ストライク36球)、被安打3(被本塁打1)、与四球2、奪三振5、失点1の成績で防御率は5.56となった。
 
 試合は、カブスが1-2と1点ビハインドの9回にアディソン・ラッセル内野手、ベン・ゾブリスト内野手のタイムリー安打で3得点し逆転。その裏にクローザーのブランドン・モロー投手が3者凡退に抑えて3-2で勝利を収め、チームは連敗を2でストップさせた。
 
 後にダルビッシュの降板は「右脚(ふくらはぎ)の痙攣」によるものだと判明。米公式サイト『MLB.com』によるとカブスのジョー・マドン監督は「彼はマウンドに登りたがっていたが、続投は賢明ではないと判断した」とコメント。一方、ダルビッシュは「今季は5回が最も難しいイニングだったので、5回を投げきることが本当に重要なことだった」と通訳を介して話している。
 
 4回での降板となったが、初回のアウトは全て三振、全投球数の半分以上がストライクと制球も安定していたダルビッシュ。本塁打を打たれた場面以外は良い投球を見せたと言っていいこの日の内容だった。次回の登板こそは納得のいく投球とともに、今季初勝利と日米通算150勝を飾ることを期待したい。