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大谷メジャー第1号 打たれたインディアンス右腕は慢性的な“一発病”持ち

2018/04/04

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 ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手が3日(日本時間4日)、本拠地エンゼル・スタジアムで行われたクリーブランド・インディアンス戦でメジャー第1号となる右中間への3ラン本塁打を放った。
 
 大谷は初回の第1打席、インディアンス先発のジョシュ・トムリンのカーブを捉えて、右中間前列へ運ぶ3ラン本塁打を放った。ホームで迎えた第1打席での一発ということもあり、大観衆は大いに沸いたが、打たれたトムリンは“持病”でもある一発病をここで発揮することとなってしまった。
 
 33歳のトムリンは、インディアンス一筋9年目の右腕。2006年にドラフト19巡目(全体581位)で指名され入団すると、メジャーに昇格した2010年に6勝をマーク。カットボールと制球力を武器に勝ち星を積み重ねていった。翌年には165回1/3を投げるとともに12勝をマークし、ローテーションを担うまでに成長。順調なキャリアを築いていったがが、一方で球威の無さが弱点として常に付いてまわった。2010年~2012年の3年間で計52本、トミー・ジョン手術(右肘側副靭帯再建手術)を受けてシーズンのほとんどを棒に振った2013年を挟んで、2014年~2017年の4年間にかけては計90本と多くの本塁打を浴び、特に2016年に浴びた36本という数字はメジャー3位の多さだった。
 
 「二刀流」というメジャーリーグ史上に残る大谷翔平の歴史的な一発。ボール、バット、ユニホーム、帽子などのいずれかは米野球殿堂に収められる可能性があるが、打たれたトムリンも、本人にとっては不本意な形かもしれないが、歴史にその名を残すことになった。