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ヤンキースの未来を担う有望遊撃手、マイナーへ降格も「機会に備える」

2018/03/14

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 ニューヨーク・ヤンキースのトッププロスペクト(若手最有望選手)、グレイバー・トーレス内野手がマイナーリーグへ降格となった。
 
 ショートを守るトーレスは、ベネズエラ出身の21歳。2013年にシカゴ・カブスと契約したが、2016年にアロルディス・チャップマン投手とのトレードでアダム・ウォーレン投手らとともにヤンキースに移籍。同年マイナーリーグのシングルAクラスで125試合に出場し、129安打、11本塁打、66打点、打率.270の成績を残した。
 
 昨季はダブルA、トリプルAクラスと順調に昇格し計55試合に出場。58安打、7本塁打、34打点、打率.287と活躍していたが、6月に左肘のトミー・ジョン手術(側副靱帯再建術)を受け、以降の試合は出場していなかった。
 
 今季は、ルール・ファイブ・ドラフトでの他球団への流出を防ぐため、スプリング・トレーニングへ向けて40人枠入り。球団の有望選手トップ30で1位、全球団を通じたトップ100のリストの中でも5番目に位置付けられて迎えたオープン戦だったが、これまで11試合に出場して25打数4安打、打率.160にとどまっていた。米公式サイト『MLB.com』によると、トーレスはマイナー降格について「チームの決定だ。集中して仕事をして、私は別の機会に備える」と前向きなコメントを残している。
 
 名門ヤンキースのショートといえば、通算3465安打を放ち2014年に引退したデレク・ジーター氏が真っ先に思い浮かぶが、昨季は当時27歳のディーディー・グレゴリアス内野手が同ポジションで135試合に出場し、153安打、25本塁打、87打点、打率.287だった。トーレスも次世代を担う選手として期待されているだけに、一段と成長してメジャーへ這い上がってくることを期待したい。