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今オフの凍り付いた移籍市場にベテラン左腕も恐怖「きっとパニックになっていただろう」

2018/02/16

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Getty Images



 今オフは非常に動きが遅くなっている米国の移籍市場。スプリング・トレーニングの開幕直前となってもジェイク・アリエッタ、J.D.マルティネス、エリック・ホズマー、グレッグ・ホランドといった有力選手やイチロー、上原浩治、ホセ・バティスタといったベテラン選手も所属先が決まっておらず、MLB選手会は未所属選手のためのキャンプを実施し、敏腕代理人のスコット・ボラス氏も自前でトレーニング施設を用意するなどの異常事態となっている。
 
 米国でも類を見ないオフシーズンとなっていることはファンやメディアだけでなく選手も驚きを隠せないようで、米国紙「ニューヨーク・ポスト」は16日付の特集で、昨年の12月にニューヨーク・ヤンキースと再契約を結んだ通算237勝左腕であるCC.サバシア投手が今オフの状況を憂いていることを報じた。
 
 同紙では「もしもサバシアが未だにFAだったら、きっと精神薬を服用するようなことになっていただろう。でも、彼は12月にヤンキースに残るための1年契約を結んだから、今オフの凍り付いた移籍市場についてはもう心配する必要がない」とコメントし、サバシアの早めの選択を評価している。
 
 記事によると、サバシアは「もしも現在もFAのアリエッタと同様の状況にあったらどう思うか」と問われた際に「自分はきっとパニックになっていただろう。私は彼のことはよく知らないが、今はスプリング・トレーニングと同様の形で準備をしていると思う。もしも家族がいれば、それがプレーする理由になるからね」と答えた。
 
 また、サバシアは今オフの動きの遅さにとても驚いているようで「私にとっても全てが遅く感じられる。こんな年は見たことがないし、狂っているよ。契約をしておいた私は本当に幸せだよ…」と語り、早めに再契約を結んだことに心から安堵していた。
 
 昨季は4年ぶりとなる2桁勝利をマークし、復活した姿を見せたことから12月にいち早くヤンキースと再契約を結んだサバシア。ヤンキースの愛着は常々語っており、チーム愛を重視した選択が、良い結果を招くことになった。