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元日本ハム監督が語るダルビッシュと大谷 19歳時は大谷の方が完成度高かった!?

2017/11/28

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Getty Images



 今季、米国でオフの目玉選手となっている、日本ハムの背番号「11」を背負ったダルビッシュ有と大谷翔平。1986年生まれのダルと1994年生まれの大谷は8歳差で、同時期にチームに所属したことはないが、両者を見てきた経験のある元日本ハム監督のトレイ・ヒルマン氏は、米国紙「ニューヨーク・ポスト」の27日(日本時間28日)付の特集でコメントを残した。
 
 ヒルマン氏は2003年から2007年まで北海道日本ハムファイターズの指揮を執り、現在は韓国・SKワイバーンズで監督を務めている。日本ハム監督時代には、1年目からダルビッシュに経験を積ませて2年目以降の飛躍につなげ、大谷についてはヤンキースのスカウトを務めていた2014年に視察しており、古巣球団ということもあって情報も多いようだ。
 
 ヒルマン氏は19歳のダルと大谷について「大谷の方が完成度は高かったと思う。彼らが19歳の時、ダルは94~95マイルの速球を投げていたが、大谷は既に100マイル近くの速球を投げていた。そして、その100マイルの球は簡単そうに投げているように見えたが、それが努力の賜物であることは分かった」と語り、両者が非凡であったことを認めながらも大谷の方を少しばかり高く評価した。
 
 2年目のダルビッシュは25試合に登板して12勝5敗、防御率2.89という成績をマークしてブレーク。大谷も投手では24試合に登板して11勝4敗、防御率2.61、打者としては87試合で打率.274(212-58)、10本塁打、31打点という成績を残し、NPB史上初となる10勝&2桁本塁打を記録した。また、大谷は同年に当時のパ・リーグ史上最速となる162キロもマークした。
 
 共に立派な成績を残した2年目だが、ヒルマン氏から見れば大谷の完成度が高かったという評価のようだ。
 
 また、ヒルマン氏は大谷の米国での二刀流継続についても肯定的だが、メジャーでもエース級投手の発掘が非常に難しいことから、投手・大谷の方を高く評価しているようだ。
 
 ヒルマン氏は「彼は右腕、そして左打席の両方からダイナミックな球を放つよ。でも、彼の一番の魅力であって、価値があると考えられているのはやっぱり投球かな。1番手・2番手の投手を探すのは難しいからね。彼の才能はやはり並外れたものだし、特別な存在であることは間違いないよ」とコメントを残している。
 
 かつての日本ハム指揮官からも高評価の大谷。ダルビッシュと共に去就が注目されているが、果たしてどのチームと契約を結ぶことになるだろうか。今後の動向からも目が離せない。