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ヤンキースの新星・ジャッジにイチロー以来となる新人王&MVPのW受賞可能性 現地でも期待高まる

2017/11/16

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 今季は52本塁打で本塁打王のタイトルを獲得し、新人王にも選出されたニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手。
 
 1987年にマーク・マグワイアが記録した新人最多本塁打記録を更新し、その驚異的な打撃で一気にメジャーリーグのスター選手まで上り詰めた新星に、地元・ニューヨークでは1975年のフレッド・リン、2001年のイチロー以来、史上3人目となる新人王&MVPのW受賞への期待が高まっている。
 
 地元紙「ニューヨーク・ポスト」では16日(日本時間17日)のMVP発表を控え、15日(同16日)付で特集を掲載し、史上3人目の偉業に期待を寄せた。
 
 ジャッジがMVPを獲得すれば、ヤンキースでは2007年のアレックス・ロドリゲス以来10年ぶりの快挙となる。しかし、記事では今季の夏場にジャッジが調子を落としたこと、両リーグワーストの208三振を記録したことがマイナス評価につながる可能性が高いと指摘している。
 
 MVPを争うと見られるアストロズのホセ・アルトゥーベ内野手はほぼ毎月月間打率3割以上を記録する安定感を見せ、4年連続200本安打、2年連続首位打者のタイトルを獲得している。安定感ではアルトゥーベの方が勝っているが、一方で同記事ではジャッジには新人で驚異的な成績を残したというアドバンテージがあるとも評している。
 
 オールスターのホームランダービーでも優勝し、今季は育成の年と思われていたヤンキースを躍進に導いたのはジャッジの力があってこそで、新人ながらチームに多大な貢献を残したことは高い評価を得ているようだ。また、本塁打数を始め、四球数や出塁率、OPSなどではジャッジに軍配が上がっており、それらもしっかりと評価されれば、アルトゥーベと互角に渡り合うこともできるだろうと評した。
 
 また、同記事ではアストロズ側のコメントを紹介。アルトゥーベは「もしも投票する機会があれば、間違いなくジャッジに票を入れているよ」とジャッジを高く評価。一方で、 アストロズのA.J.ヒンチ監督は「シーズンを一貫して好調を維持し、チームに大きく貢献し続けたアルトゥーベこそがMVPに相応しいだろう」と語った。
 
 ジャッジの今季成績は155試合出場で打率.284(542-154)、52本塁打、114打点、9盗塁、出塁率.422、OPS1.049、アルトゥーベの今季成績は153試合出場で打率.346(590-204)、24本塁打、81打点、32盗塁、出塁率.410、OPS.957となっている。
 
 チームを躍進に導き、MVPに相応しい個人成績も残したジャッジとアルトゥーベ。果たして、MVPの栄誉はどちらの手に渡ることになるだろうか。MVPは、16日(日本時間17日)に発表される。