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【MLB】イチロー、代打としての出場は「慣れることはない」 それでも「同じように準備」

2017/08/19

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Getty Images



 今季は主に代打として試合出場しているマイアミ・マーリンズのイチロー外野手。この日までに代打で積み上げた安打数は20本として球団記録まで残り1本、さらにはジョン・バンダーウォルが持つMLB記録(28)も射程圏内だ。しかし、イチローは代打としての役割は「慣れない」と明かす。18日(日本時間19日)に『マイアミ・ヘラルド』が報じた。
 
 43歳のシーズン。今季も外野手の4番手としてシーズンが開幕したが、4月、5月は絶不調。月間打率が1割台と本来の打撃がまったくできなかった。また、チームの外野陣も怪我をせずに絶好調。イチローのスタメンの機会はなかなか訪れず、代打としての出場が増えていた。
 
 しかし、イチローも6月から徐々に調子を上げると、7月は月間打率.321、8月は.353と好調をキープ。今季に放った代打安打数も20本と、球団記録まで残り1本まで近づいた。さらにMLB記録の28本も射程圏内だ。
 
 それでもイチローは、『マイアミ・ヘラルド』のインタビュー中で、代打として出場を続けることについて、「明らかに、試合に出ないこの役割は難しい」と通訳を介して語ったという。しかし、抜くべき記録があることについては、モチベーションになると明かす。「打ち破る記録があることは、僕をある意味で助け、支えてくれます」
 
 また、代打職人として試合に出ることについて「想像したことがなかった」と語る。「慣れることはないでしょう。明らかに僕はスターターだったので、考え方はやっぱり少し違います」と明かす。
 
 しかし、それでもイチローの準備は変わらない。「僕は同じように準備して、同じように振る舞い、同じように行動したいと思っています。それはずっと変わっていないし、これからも変わらないでしょう」
 
 MLBでの通算安打も22位に浮上したイチロー。キャリアで伝説的な3066安打を放ち、自身に求められる役割が今までと大きく変わっても、常に“同じ”を心がけている。