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【MLB】イチロー、唯一の大リーグ観戦で衝撃を受けた“プレー”とは 

2017/07/26

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Getty Images



 マイアミ・マーリンズのイチロー外野手は、米国に活躍の場を移して以降、一度だけ観客席からファンとしてMLBの試合を観戦したという。2001年4月5日に観戦した試合で衝撃を受けたというイチローの知られざる秘話をマイアミの地元紙『サン・センティネル』電子版が25日(日本時間26日)に報じている。
 
 この日までのMLBでの出場試合数は2584試合と歴代でも43位のイチロー。そのイチローがこれまでにたった一度だけスタンドからMLBの試合を観戦したことがあるという。2001年4月5日にテキサスで行われたテキサス・レンジャーズ対アナハイム・エンゼルスの試合だ。
 
 まだ、MLBデビューを果たして3戦しか経験していなかったイチロー。次のレンジャーズとのシリーズに向けてチームはダラスでオフ日が設けられた。イチローはそのオフに野球を見に行くことを決意したのである。
 
 イチローが衝撃を受けたシーンは終盤に起こった。試合は、9回に入りエンゼルスが4点リード。エンゼルスの先頭打者のエクスタインが単打を放つと、続くニエベスが犠打を決め、5点目を取りに行った。
 
 その光景に衝撃を受けたとイチローは通訳を介して語っている。
 
 「衝撃を受けました。MLBでさえ、このような形の野球をするんだって思いました。4点のリードがあるのに、バントで走者を二塁に進めて5点目を取りに行く。今、同じ状況でそのようなプレーをするのかは分かりませんが、当時はやっていました。それがとても大きな印象として残っています」
 
 MLBでデビューしてわずか3試合のイチローが衝撃を受けたシーン。当時のエンゼルスはスモールベースボールを好むマイク・ソーシアが監督を務めていたとはいえ、本塁打が量産されていた当時のMLBでそのような形の犠打を行うとはイチローは想像もしていなかったのだろう。その日から16年もの月日が経過しても詳細に覚えているほどの衝撃を明かしてくれた。
  
 ちなみに、イチローはこの翌日の試合で4安打とMLBでの第1号となる延長戦での決勝本塁打を放ちチームの勝利に貢献。その日から今日までに3000本以上の安打を積み重ね、MLB史に残る伝説の選手となった。