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【MLB】マー君、地元・ニューヨークで再び酷評「先発すると試合のどこかに亀裂入る」

2017/07/23

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Getty Images



 ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手は、22日(日本時間23日)に敵地で行われたシアトル・マリナーズ戦に先発登板したが、2本塁打を浴びるなどして6回4失点と試合を作れず、チームも延長10回に救援陣が力尽きサヨナラ負けを喫した。
 
 田中は2回まで無失点と課題の立ち上がりはクリアしたものの、3回に突如調子を乱し、ソロ本塁打を2発浴びるなど集中打を受け4失点。4回以降は3回二死から10者連続アウトを奪うなど持ち直したが、結局6回4失点で降板となり、先発の役目を果たすことができず後半戦初勝利もお預けとなった。
 
 後半戦開幕から2戦連続でチームを勝利に導けなかった田中に対し、地元紙「ニューヨーク・ポスト」は「田中の先発登板には毎度”イライラ”させられる」というタイトルで特集を組み、厳しい評価を下している。
 
 記事では、3回に集中打を浴びて相手に試合の主導権を握らせてしまった今回登板の内容や、今季20試合に登板し、少なくとも2本塁打以上を浴びた試合が8試合となっている事実を紹介。
 
 そして、メジャーワーストの26被弾で防御率5.37と不安定な成績を残していることを引き合いに「今季は若手のルイス・セベリーノがヤンキースの”真の”エースで、田中はもはや3番手クラスだ。そして、実際に投げてみると5番手クラスの投球で、先発すると試合のどこかに亀裂が入ってしまう」と酷評。
 
 また「年棒通りの働きをできていないエースの投球が野手の活躍を無駄にしている、マウンド上でもう少し闘志を見せてチームを勝利に導く投球をすることが望ましい」などと言われたい放題だ。
 
 ヤンキースのジョー・ジラルディ監督も「あのイニングを乗り越えられなかったことは非常に残念だ。2本のソロ本塁打を浴びたまではよかったが、その後ツーアウトから2点を失ったことについては苛立ちを隠せなかった」と話している。
 
 ベテラン左腕のC.Cサバシア投手が故障から復帰した代わりに、マイケル・ピネダ投手が今季絶望と苦しい先発事情のヤンキース。不安定な投球を続けている田中は、苦しいチーム状況もあり再び地元で厳しい評価を下されているが、今後の試合では地元ファンを喜ばせる投球を見せることはできるだろうか。