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【MLB】44歳の元最年長右腕、先発層薄いツインズとマイナー契約結び、メジャー”返り咲き”狙う

2017/07/09

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 アトランタ・ブレーブスのメジャー40人枠から外され、事実上の戦力外通告を受けていた元メジャー最年長選手のバートロ・コローン投手が7日(日本時間8日)にミネソタ・ツインズとマイナー契約を結んだ。
 
 愛らしい見た目、実力十分の投球で人気を誇る44歳のコローンは今季からブレーブスに所属。昨季はニューヨーク・メッツに所属しており、34登板で191.2回を投げ15勝8敗、防御率3.43と年齢を感じさせない投球を見せていたが、今季は一転して絶不調。
 
 開幕2戦目のマウンドに立つなど周囲の期待は高かったが、13登板で2勝8敗、防御率8.14と全く結果を残せず、6月下旬にメジャーの40人枠から外され、7月4日には正式に放出が発表された。そして、わずか3日で自身12球団目となるツインズとマイナー契約を結んだ。
 
 米国・ミネソタ州の地元紙「スター・トリビューン」では、大投手の入団に伴い8日付で特集を掲載。
 
 記事では、通算235勝を記録している大投手を「コローンは丸々とした顔、太った体格をしていて、打席ではよく無益な試みをすることが多いとインターネット上で話題になっている。でも、今年の5月にサンディエゴでキャリア初の本塁打を放った際には、全米の野球ファンが熱狂した」と紹介し、全米の愛されキャラであることを強調している。
 
 そして、コローンは2005年に21勝を上げてサイ・ヤング賞を受賞したが、そこから5年間で22勝と低迷。しかし、39歳で迎えたアスレチックス時代に制球力を身につけ復活し、40歳を超えてから64勝をマークしたことも紹介している。
 
 ツインズのデレク・ファルビーCBOは「新たな環境で再スタートを切れば、ブレーブス時代に失ったコマンド力を取り戻し、復活する可能性は大いにあるだろう」と、実績豊富なベテランの復活に期待を寄せるコメントを残している。
 
 今季のツインズは、1番手のアービン・サンタナ投手が10勝6敗、ホセ・ベリオス投手が8勝2敗を記録しているが、その他の先発投手は貯金を作れていない。そのため、コローンがシーズン途中から昨季のような投球を見せることができれば、2010年以来となる地区優勝も視野に入ってくることだろう。
  
 イチローにメジャー最年長の座を明け渡したが、新天地でメジャー復帰を狙う大投手・コローン。果たして、復活を遂げ再び先発ローテーションの中心投手として活躍を見せることはできるだろうか。