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【MLB】タイガースのゴース、投手デビュー戦で初球から159キロを投げる

2017/05/23

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 デトロイト・タイガースに所属するアンソニー・ゴース元外野手の、投手としてのデビュー戦が22日(日本時間23日)にA+級で行われ、初球から99マイル(約159キロ)を投げる衝撃的なデビューを飾ったと、チームのGM補佐がツイッターで伝えている。
 
 ゴースは、2008年にドラフト2巡でフィリーズから指名を受け、その後はトロント・ブルージェイズへとトレード、2012年に俊足巧打の外野手としてMLBデビューを果たした。デトロイト・タイガースへと移籍した2015年には140試合に出場し、打率.254、5本塁打、26打点、23盗塁と中堅手のレギュラーも獲得した。
  
 2016年にも活躍が期待されたが、チームのトリプルAの監督と喧嘩を起こすなど伸び悩み、2017年1月にはロースターから外され、マイナー契約を結び直していた。
 
 そして、3月に行われたマイナーリーグのキャンプで、突然チームはゴースを投手への転向に挑戦させることを発表した。
 
 実は、左投げのゴースは高校時代には投手としても活躍し、ドラフトにかかる前は97マイル(約156キロ)の直球を投げていたという。ゴースは最初のブルペンでの練習で、「9年間投球練習をしていなかった」と話したが、それでも直球の威力は未だに目を見張るものだったと、タイガースのオースマス監督が伝えていた。
 
 そして、22日の試合の9回に投手として生まれ変わったゴースのデビュー戦がやってきた。ゴースは初球から159キロの直球を投げる衝撃のデビュー。最初の打者に四球を与えるが、続く打者からは空振り三振を奪う。しかし、四球で出した走者に盗塁を成功されると、適時打を打たれ、デビュー戦は、1回を1安打1四球1三振1失点というまずまずの成績で終えた。
 
 もし、ゴースが計算できる中継ぎ投手になれるのなら、タイガースとしてはこれ以上嬉しいことはないだろう。チームは長年ブルペン陣が不調で、今季もクローザーのフランシスコ・ロドリゲスが絶不調で配置転換をされるなど、とにかく計算できる選手が少ない。ここに左腕で豪速球を投げるゴースが成長して加わることができれば、チームとしては最高である。
 
 もちろん、まだ1試合に投げただけである。しかし、タイガースにとっては救世主になる可能性も秘めたゴースの新たな挑戦には目が離すことができない。