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【MLB】前田「打者三巡目以降の投球が課題」と米紙指摘。課題を克服し、6回以上を投げ切れるか

2017/04/12

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 現地10日のコロラド・ロッキーズ戦で今季初勝利を手にしたロサンゼルス・ドジャースの前田健太。しかし、前回登板と同じく5回での降板となり、またしてもクオリティ・スタート(先発投手が6回を3失点以内に抑えること)を達成することは出来なかった。
 
 米国「ファンラグ・スポーツ」では、今季2登板でいずれも5イニングで降板となった前田について、特集を組んでいる。
 
 記事では、昨季、前田がルーキーながらローテーションを守り抜く大活躍を称賛する一方で、日本より先発回数が多くなるMLBの日程により疲労が溜まった影響で、ポストシーズンにはレギュラーシーズンの面影を残さない投球を見せたことを指摘している。
 
また、昨季前田は32先発のうち、6回以上を投げたのは13回で、その中で7回以上を投げたのは2回というデータを紹介。また、勝利投手の権利を得る5イニングで降板しても内容が良かったため、防御率3.48という好成績で16勝を上げることが出来たと評している。
 
しかし、同記事では「前田が5回で降板することで、救援陣が4イニングを投げなければならないことは、長いシーズンを戦い抜く上で得策ではない」と問題視している。
 
 今季の初登板では、立ち上がりを攻められ失点したが、10日のロッキーズ戦では打者2巡目以降に攻略され、5回までに4失点を喫している。昨季は3巡目以降に痛打される場面が目立っていただけに、今年はまだ本調子ではなさそうだ。。また、2試合で前田の降板後に登板した投手は7人となっており、現在のペースで昨季のように32登板となると、112人の投手が前田の後に登板することになり、ブルペン陣への負担が非常に大きくなることは間違いない。
 
そのため、3試合目の登板では救援陣の負担を減らすためにも、5回以上の長いイニングを投げるための新たな方法を模索することが求められる。
 
 昨季から課題であったイニング数と3巡目以降の打者への対応。2年目の前田は、今季はこの課題をクリアし、長いイニングを投げられるローテーション投手として、ドジャースの躍進に貢献することは出来るだろうか。