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【MLB】左打者も苦にしないマーリンズ・田澤、監督の信頼大きくブルペン陣の核を担う

2017/02/23

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 マイアミ・マーリンズの田澤純一投手への期待が高まっている。昨季は53試合登板で防御率4.17という成績だったものの、4年連続50登板を達成。2013年にボストン・レッドソックスがワールドシリーズを制覇した際には、クローザーの上原浩治投手に繋ぐセットアッパーとして大活躍だった。MLB在籍7シーズンでの通算成績は、302登板、312投球回、17勝20敗4セーブ79ホールド、防御率3.58 奪三振308となっている。
 
 MLB公式サイト『MLB.com』では、新天地で開幕を迎える田澤の活躍を予期する特集を組んでいる。記事では、マーリンズのドン・マティングリー監督のコメントを以下のように報じている。
 
「中継ぎ投手は年々状態が変化することが多いけど、田澤はまだ高い水準を保っていると思うよ」
 
 突然不調に陥ったり、思うような投球が出来なくなる中継ぎ投手は多い。しかし、マティングリー監督は、田澤についてはその心配はないだろうと信頼を寄せている。
 
 そして、同記事では田澤が左打者に強く、ワンポイントリリーフをあまり必要としないことも報じられている。田澤の対左打者の通算被打率は.262であり、右打者の.267より優秀な数字を記録している。
 
 ブルペン陣が充実しているマーリンズだが、意外なことにメジャー40人枠に入っているリリーフ左腕はハンター・セルベンカ投手のみとなっている。しかし、A.J.ラモス投手、デービッド・フェルプス投手、新加入のブラッド・ジーグラー投手も対左打者に強いため、結果が残せなければ左腕のセルベンカですら開幕ロースターに入れない可能性も出てきている。
 
 ブルペン陣の競争はし烈になると見られている中で、スプリットを駆使する田澤はマーリンズにとって新しいタイプの右腕となる。経験も豊富であり、マティングリー監督も「まだどうなるかは分からないが、彼が良ければ勿論出場機会は増えてくると思う」と結果次第では登板数の増加、配置転換を示唆している。
 
 先発陣に不安を抱えているため、ブルペン陣がフル稼働することが見込まれているマーリンズ。田澤はその一角として、活躍を見せることが出来るだろうか。