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【MLB】マリナーズ岩隈は「毎年驚くほど仕事をしてくれる」。地元で高い人気、大きな期待かかる

2017/02/01

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 シアトル・マリナーズの岩隈久志投手の復調が期待されている。岩隈は2012年のMLB移籍以来、毎年安定して勝利数、イニングを稼ぎ、2015年には本拠地セーフコ・フィールドでノーヒット・ノーランを記録するなど、地元シアトルでも人気が高く、今年もエースのフェリックス・ヘルナンデスに次ぐ2番手としての活躍が期待されている。
 
 昨季も16勝(12敗)を挙げ、199イニングを投げてローテーションの中心として機能していた。一方で防御率はMLB移籍後ワーストの4.12であり、被安打も昨季だけでMLB通算(798本)の1/4以上となる218本を記録し、被本塁打数も28本となっていた。
 
 昨季はチーム最多勝を挙げ、ヘルナンデスの離脱時はエースとして活躍するなど、チームへの貢献度は非常に高かったが、個人成績を見ると勝利数以外はMLB移籍後、最も安定感を欠く内容となってしまっただけに、ファンからも復調を期待する声が上がっている。
 
 米サイト『ルックアウト・ランディング』では1月31日付で、岩隈についての特集を組んでいる。
 
 記事では、岩隈を「昨年はメディカル・チェックで発見された肩の異常によるドジャースとの契約破棄があり、その後にマリナーズと再契約したが、199イニングを投げたことは非常に印象的で素晴らしかった。彼は毎年驚くほど仕事をしてくれている」と評している。
 
 年齢もあり、サイヤング賞投票で3位に入った2013年ほどの活躍を期待することは難しいが、2014年、2015年のような活躍を期待されている。また、彼の高いコマンド能力はマリナーズをポストシーズンに導くために必要であると評されている。
 
 また、同記事では今季の岩隈の最高のシナリオを「コンスタントにバッターを打ち取り、リーグ平均以上の勝ち星を上げ、200イニングに到達すること」と想定している。
 
 逆に最悪のシナリオとしては「懸念されている肩の故障が再発してしまうこと、もしくは被安打や被本塁打の増加、四球率が悪化しランナーを出し続けてしまい成績を大きく落としてしまうこと」と想定している。
 
 地元シアトルでも人気選手となり、信頼も厚くなった岩隈久志。今季は抜群の安定感を取り戻し、ファンの期待に応えることは出来るだろうか。