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【MLB】田中将大のWBC不参加、米メディアは好意的「力がみなぎった状態で開幕を迎える」

2017/01/24

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 ニューヨーク・ヤンキースの田中将大が、自身のツイッターを通じてWBCへの不参加を表明した。侍ジャパンの小久保裕紀監督の熱烈オファーも実らず、今回のWBCもNPBに所属する選手を中心に戦うことになりそうだ。
 
 MLBに所属する投手では、現時点で田中将大を始め、上原浩治、前田健太が不参加を表明している。まだ参加の可否を明言していないのは、岩隈久志、トミー・ジョン手術から復帰後、1年も経過していないダルビッシュ有、新球団へ移籍したことで出場が難しい田澤純一だが、いずれも不参加が見込まれている。
 
 田中が不参加を表明したことは、日本だけでなくアメリカでも話題となっている。ニューヨークの地元紙「ニュースデイ」では、現地23日付で早速特集を組んでいる。
 
 昨季、田中はヤンキースのエースとして大車輪の活躍をしただけに、地元紙ではケガのリスクが付きまとうWBCへの参加には消極的な考えであったようだ。同記事では、以下のように選手の参加について論じている。
 
「球団は、一般的に選手に対して大会への参加を望まないというようなことは出来ない。しかし、ケガのリスクが懸念され、それを理由として多くの選手が不参加を望むのであれば、チームとしてもそれを止めることは出来ない」
 
 同紙のエリック・ボーランド記者は「今回田中が不参加を表明したことで、昨シーズンの疲労をきちんと回復させ、春の開幕では力がみなぎった状態で迎えることが出来るだろう」と予測している。
 
 米移籍後の田中はシーズン途中での離脱が多く、肘にも不安を抱えているだけに、WBCに参加することでローテーションの再編等も懸念されていた。しかし、これで問題はないと、米メディアも一安心の様子である。
 
 WBCを回避したことで万全な状態で開幕を迎え、ヤンキースの主力として圧倒的な成績を残すことができるか。期待がかかる。