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将来はキューバにMLB球団誕生も? 米国・キューバ国交正常化による野球界への影響【豊浦彰太郎のMLB on the Web】

アメリカとキューバの国交正常化の米球界への影響は、短期的にはそれほどでもないだろう。しかし、将来は人材の獲得合戦やそれを抑制するポスティング制度導入の可能性もありそうだ。それどころかMLB球団配置も?

2014/12/21

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キューバ選手は国外規制? ポスティング制度の導入も?

 グロウ記者は、むしろ今後長期的な動きとして以下の可能性を挙げている。

1)各球団によるベースボールアカデミーの設立
ドミニカやベネズエラと同様だ。

2)インターナショナルドラフト導入の動き
素質ある中南米の若者との契約は現在自由競争で、その条件は年々高騰しているからだ。それらの国々を対象とするドラフト導入計画は現在とん挫しているが、今後その動きが加速するかもしれない。

3)キューバ政府による選手の国外脱出規制
これも十分あり得るシナリオだ。キューバには自国リーグの「セリエ・ナシオナル・デ・ベイスボル」があり、12月から4月までがシーズンだ。これを骨抜きにすることはできないため、部分的な規制が敷かれる可能性は高いと思う。

4)ポスティング制度の導入
これも可能性は高いだろう。MLB側は、獲得競争の激化に歯止めを掛けることができ、キューバ側も「ポスティングフィー」という補償金を得ることができるからだ。

 ここまではどれも現実的な予測だ。しかし、グロウ記者はもっと突拍子もない可能性も挙げている。それはキューバの首都ハバナへのMLB球団の配置だ。

In fact, as the Cuban economy develops, it isn’t inconceivable that MLB could someday consider placing a team in Havana (whether via relocation or expansion). Although the city’s current population of just over 2.1 million people would rank among the smallest in the majors (ahead of only the Milwaukee, Kansas City and Cleveland metropolitan areas ? admittedly, not exactly an apples-to-apples comparison), the nation’s total population of over 11 million could be large enough to one day support a MLB team.
実際のところ、(国交正常化により米国企業の投資が活発になれば)キューバ経済が成長を続け、MLBがいつの日かハバナへの球団配置を、既存球団の移転か球団数拡張で検討することはあり得ないことではない。現在のハバナの人口は210万人強でしかなく、MLBの本拠地と比較するともっとも小さいグループ並みだが(これより小さいのはミルウォーキー、カンザスシティ、クリーブランドだけだ。もちろん正確な〝アップル・トゥ・アップル〟の比較ではないが)、国全体の人口1100万人は(面積も狭いためそれをひとつの市場と考えれば)、MLB球団をいつの日か持てるだけの規模だ。

出典:”The impact of normalized U.S. ? Cuban relations on Major League Baseball”@ FanGraphs by Nathaniel Grow in Dec. 18, 2014

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