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ユニークな業界への転身例も。野茂英雄メジャーデビュー戦に出場した両軍選手の今

21年前の5月2日、野茂英雄がメジャーデビューを果たした。あの試合に出場した選手たちは、今何をしているのだろうか。

2016/05/02

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母国で市長も!?

 また、ミッチ・ウェブスターはロイヤルズの特別スカウトとして働いていて、野茂は今年2月にパドレスの編成部門アドバイザーに就任した。アマチュア球界には、ダレン・ルイス(カリフォルニア州立大ヘッドコーチ補佐)やトム・ランプキン(ユニオン高校コーチ)がいる。スティーブ・フライはIMGアカデミーのピッチング・コーディネーターだ。解説者も、エリック・ケアロス、トッド・ホランズワース、カルロス・ヘルナンデス、イシュメール・バルデスの4人を数える。
 
 ロイス・クレイトンはベースボールに関わりのあるユニークな仕事をしている。MUSIQ Locker(ミュージック・ロッカー)という会社を設立し、選手にカスタマイズしたウォークアップ・ソング(登場曲)を提供している。デビッド・オティーズ(レッドソックス)やマイク・トラウト(エンゼルス)も、クレイトンの顧客だ。
 
 モンデシーやロブ・マーフィーは、まったく方向を変えた。モンデシーは故郷ドミニカ共和国サン・クリストバルの市長で、マーフィーは競走馬を育成をする会社を運営している。ハンセンの他に日本球界を経験した2人のうち、1997~98年に千葉ロッテマリーンズでプレーしたマーク・キャリオンの消息は掴めなかったが、2000~02年に阪神で投げたグレッグ・ハンセルは、東北楽天ゴールデンイーグルスのスカウトを務めた後、運輸業界に転じたようだ。
 
 そういったなか、ロッド・ベックは2007年に38歳でこの世を去っている。ベックは、野茂やピアッツァらと同じ1968年の生まれだ。そのあまりに早すぎる死は、今も惜しまれてならない。

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