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【MLB】3試合連続QSの前田はグレインキーを忘れさせる存在。「ドジャースは出来高の支払いを喜んで受け入れる」

前田健太は17日のジャイアンツ戦で3連続のクオリティ・スタートで2勝目を挙げた。契約時は「先発4、5番手」との評価が一般的だったが、いまや地元メディアも「カーショウに次ぐ存在」と絶賛している。

2016/04/19

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守備も絶賛

 岩隈久志(マリナーズ)ら数人のFA選手との契約に失敗したドジャースは、グレインキーの流出で空いていた先発2番手候補として左腕のスコット・カズミアーと契約した。しかし、カズミアーは過去2度の先発で、いずれも5回すら投げ抜くことすらできなかった。

 記事では、「前田こそ、この役割に相応しい」と主張している。そして、日曜日の登板で見せたピンチを迎えても動じない精神的タフネスやフレキシブルな投球の組み立ても、その理由に挙げている。過去2度の先発でわずか1四球だった前田は初回に2人も歩かせてしまったが、その危機を切り抜けると3回にジョー・パニックに被弾するまで失点を許さなかった。デビューからの無失点記録は14回2/3で終わったが、これは球団史上第3位の記録だった。

 さらに、前田の多才ぶりが紹介されている。デビュー戦では本塁打さえ放ち、今回のジャイアンツ戦では守備でも魅せた。7回には相手投手ジェフ・サマージャのバントを処理し、見事1-6-4の併殺を決めた。その見事なフィールディングは、記事では「これこそ彼が日本で5度のゴールドグラブ(訳者注 NPBでは『ゴールデングラブ』)を受賞したゆえん」と褒めちぎられている。

 日本ではすでに広く知られているように、前田の契約は8年の長期ながら固定部分は年間300万ドルと低く抑えられている。ドジャースとの契約前の身体検査では右ひじに異常が見つかったからだ。しかし、その分出来高払いは手厚く、基本的には先発数や投球回で設定されるターゲットを達成すれば、各年最大で815万ドルを追加で獲得できる。

He certainly looks to be heading for bigger paydays in the future, and you can guarantee the Dodgers won’t mind signing those checks.
彼はより多くのインセンティブを獲得しそうだ。そしてドジャースは喜んでその支払いを受け入れるだろう。

出典:”Greinke who? A long way to go, but so far, so good for Dodgers’ Kenta Maeda”@ ESPN by Dan Arritt in Apr. 18th 2016

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