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【アメリカ人記者の眼】今年も田澤酷使は変わらず。過度な依存がレッドソックス自滅を招く

レッドソックスの田澤純一は、今年も開幕からフル回転だ。しかし、この田澤頼みの戦略を変えない限り、レッドソックスの浮上はありえない。

2016/04/10

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ここ数シーズン、田澤に頼りすぎ

 トロント(カナダ)-ボストン・レッドソックスの2016年シーズンは、本来チームが目指した方向とは違う形で進んでしまっているが、田澤純一のお陰でどうにか持ちこたえている。彼は今、チームでもっとも重要な選手として任務を果たしている。

 レ軍の先発ローテーションは、平均4回1/3しか投げられないというお粗末ぶり。その分、中継ぎ陣の負担とプレッシャーは非常に大きいものとなっている。まだシーズン序盤だというのに、ジョン・ファレル監督は、田澤1人に誰よりも大きな仕事を任せてしまっている。

 田澤はこれまで毎試合登板している。もちろんその戦略が9月までもたないことは明らかだ。開幕早々、田澤の負担はすでに大きすぎる。

 ファレル監督は、田澤酷使の状況に関し、次のように語っている。

「まだ3試合目だろう?選手に適切に休養を与えることは必須だが(クリーブランド・インディアンス戦で)レインアウトになったことで、タズにはオフができたはずだ。彼は今チームに欠かせない存在だ。彼1人が目立ち始めると、肩への負担などにも注目が集まってしまうが、こちらとしても、その点を考慮すべきだとわかっているつもりだ」

 今後レ軍が田澤をはじめ、ブルペン陣にどこまで頼らないといけないのか。ここが、今シーズンのレッドソックスの運命を握るカギとなっている。エースのデービッド・プライス以下、先発ローテーションに不安材料を残したまま、シーズンに突入した。球団は、周囲の不安を一刻も早く払拭する必要がある。

 ブルペン酷使という現在のプレースタイルに早く対処しなければ、シーズンを勝ち進む可能性は薄れてしまう。特に田澤に関しては、ここまで2シーズン頼りすぎだ。その結果、昨シーズン終盤には田澤に疲労がたまってしまい、最後の22試合には登板できなかった。

 敵地で迎えたインディアンスとの開幕戦は、初戦が雨で順延。その後、2戦目では非常によい投球を見せた田澤だが、3戦目でかつてのチームメイト、マイク・ナポリを相手に決勝弾を浴びてしまい、初黒星を喫してしまった。

 だが、田澤は現在の起用法に関しては冷静に受け止めている。「特に何も変わることはないと思う。毎回試合前のミーティングでは、スカウティング・レポートに沿って話が進められ、僕はそれにしたがって投げているだけ。今回は、単に投げ損じただけです」と語り、連投に関しては「特に問題ありません」と付け加えた。

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