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【MLB】バラつきが多いイチローの成績予測。3000本安打達成はいつ?

今季は、イチローの史上30人目のMLB通算3000本安打達成の期待が懸かるが、アメリカ国内の今季の成績予測はさまざまだ。

2016/03/21

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どれだけ出場するか予測しにくいイチロー

 今シーズン、イチローは65本のヒットを積み上げ、史上30人目の3000安打に到達できるのだろうか。アメリカ国内の予測成績として、こういった数値が並んでいる。
 
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 予測成績は、このリストにとどまらない。
 なぜ、これほど多くの予測が出ているかというと、その理由の一つにはアメリカで盛んに行われているファンタジー・ベースボールというゲームがある。
 
 簡単に説明すると、ファンタジー・ベースボールは、定められた年俸総額と人数に従い、選手を選んで自身のチームを構成し、その選手たちの実際の成績に応じて得られるポイントの合計を競う。上位に入れば、賞金(日本では賞品)が得られる。予測成績は、自分のチームに入れる選手を決める手がかりとして役に立つ。
 複数の予測があれば、当然ながら数値には違いが出る(リストの数値は日本時間の3月20日時点。同じチームにいる他の選手の故障などによって数値が変動する場合もある)。
 
 それにしても、イチローの打数と安打数はバラつきが大きい。青木宣親の予測成績と比べてみるとよくわかる。
 
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 イチローの打数と安打数は、いずれも最多が最少の2.5倍以上だ。それに対し、青木はどちらも約1.3倍に過ぎない。
 
 青木と違い、イチローの出場機会はレギュラー外野手によって左右される。言い換えれば、どれだけ出場するのか読みにくい。そのことが、予測成績における打数と安打数のバラつきを生んでいる。
 
 一方、打率は最高と最低の差が、イチローは2分6厘、青木は1分9厘となっている。こちらもイチローのほうが離れているものの、打数と安打数ほどの大きな開きではない。
 
 イチローの打率に関しては、どの予測成績も共通していることがある。それは、キャリア最低だった昨シーズンの.229からは持ち直すものの、メジャー通算の.314はもとより、キャリアで2番目に低い2013年の.262にも及ばない、ということだ。
 
 これは、42歳の年齢が主な理由だと思われる。昨シーズンでさえ、イチローは野手では最高齢で、投手を含めても、ラトロイ・ホーキンスとバートロ・コロンに次ぐ3番目だった。コロンは今シーズンも投げるが、ホーキンスは昨シーズン限りで引退している。

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