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【アメリカの眼】5年間で10キロ球速低下も「あまり気にしていない」 エンゼルスエース右腕、復活なるか

エンゼルスのエース、ジェレッド・ウィーバーの球速低下が深刻だ。前回登板では、速球が130km/hに満たない異常事態に陥った。しかし本人は「100km/h以下でも狙ったところに投げられれば打者を打ち取れる」と豪語する。

2016/03/12

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Getty Images

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2度目のオープン戦登板は炎上

 ある投手の球速低下がアメリカで大きな話題となっている。その投手の名前はジェレット・ウィーバー、デビューした06年から14年まで9年連続二ケタ勝利、12、14年には最多勝も獲得しているロサンゼルス・エンゼルスのエースピッチャーだ。MLB公式サイト『MLB.com』も、「ウィーバーは球速よりどこに投げるかが重要だと語る」と題して、球速低下に苦しむエース右腕を取り上げた。

 現地9日、今シーズン2度目となるオープン戦に登板したウィーバーだが、ドジャース打線の猛攻にあい、2回2死までで3被本塁打、5失点、予定されていた3イニングを投げきれず、3回途中での降板となった。この日、特に注目を集めたのがその球速だ。

His fastball topped out at 81 mph, three to four ticks slower than his average from last season. Last season, 519 different pitchers threw changeups at a higher average velocity.
ウィーバーの速球は最速でも81mph(129.6km/h)しか出ていなかった。これは昨年の彼の平均球速より3~4mphほど低い数字だ。昨シーズン、ウィーバーの速球より速いチェンジアップを投げていた投手は、519人もいる。

 平均球速81mphは、ナックルボーラーのR.A.ディッキー(81.4mph)とほぼ同じ数字。速球が遅い投手の代表格としてあげられる上原浩治(平均87mph)すらも大きく下回っている。

 もっともウィーバーの球速低下はこの日に限った問題ではない。
 年間の平均球速は最高でも90mph(144km/h)と元々エース級投手としては球の速いほうではなかったが、2010年を頂点に年々球速が低下。昨年はついに84.9mph(136km/h)と85mphを割り込んだ。現在33歳とすでにベテランの年齢にさしかかっているが、球速低下が始まったのはまだ20代の頃。これだけハイペースで球速低下を起こす投手は珍しい。

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