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【MLB】日本人投手成功のカギは1球目。前田・岩隈、今季初登板「初球ストライク率100%」が評価できる理由

メジャーリーグで成績を残していくうえで「初球ストライク」が大きなポイントになる。

2016/03/08

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初球ストライク率は良い投手を見極める指標

 メジャーリーグのオープン戦が本格化し、復権が待たれる日本人投手たちは上々のスタートを切った。ヤンキース・田中将大やマリナーズ・岩隈久志はもちろん、ルーキーとなるドジャース・前田健太も無失点発進を飾った。
 
 中でも出色だったのが5日のダイヤモンドバックス戦でデビューした前田と、6日のレンジャーズ戦で今季初登板した岩隈の2人。プライベートでも仲の良い2人は、そろって「初球ストライク率」で100%をマークした。
 
 初球ストライク率は、近年大リーグにおいて注目される指標の一つだ。ストライク先行の投手有利なカウントと、ボール先行の打者有利なカウントでは、統計すると被打率に大きな差が出るからだ。
 
 例えば大リーグ平均で見た場合、昨季はカウント0-0での平均打率は.263。これに対し、1ストライク0ボールでは.234。0ストライク1ボールでは.280となっている。ストライクとボールの差が広がれば、打率の差も広がっていく。
 ゲームではメジャーはもちろん、マイナーの選手も全員、初球ストライク率をチーム内で集計する。決して全能ではないが、良い投手を見極める上で重要な指標とされている。
 
 前田は対戦したのべ7打者、岩隈は6打者に対し、初球は全てストライクだった。
 
 前田が「まだオープン戦ですが、まずいいスタートを切ることができて良かったです!」とブログに記せば、岩隈も「打者相手には感覚等を戻すイメージで投げ、ある程度コーナーに投げ分けることができました!」とつづっている。

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