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【MLB】禁止薬物使用疑惑のバリー・ボンズが現場に必要とされる理由

薬物使用に結びついていた元選手たちが次々と現場復帰を果たしている。MLBにとって彼らの存在がなぜ今必要なのか、経済紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』が特集記事を組んだ。

2016/02/22

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マグワイアはコーチとしても高い評価

 現実としてMLBは彼らの存在をまた受け入れることができるようになった。
 薬物使用に対して憤慨するファンは少なくなり、球団も知名度のある人の採用に利点を見出している。
 
 事実、マグワイアはコーチとして高い評価を得ている。ラミレスは昨シーズン多くの若手を指導し、定評を得た。マーリンズがボンズ採用は若手にとって良い影響を及ぼすと考えるのも不思議ではない。
 
 野球界にとっては一番避けたのは、飽きられることだ。
「他に何も提供しなかったとしても、ボンズの打撃コーチ就任はマーリンズをより興味深いチームにするだろう」とコスタ氏は言う。
 
 ボンズも現場復帰に意欲的で、現役時代と変わらないエゴは持ち続けている。サンフランシスコ・ジャイアンツ時代のユニフォームサイズ52から46へと変わり、以前に比べると肉体的には落ちたものの彼特有のエゴは健在だった。
 
“I hope they don’t think they know more than me, because they don’t. He would never be able to dominate me,” then cackled again.
「自分より全てを理解しているとは思わないでほしいな、なぜならそれはないからだ。(フェルナンデスに対して)彼は自分を圧倒することは絶対にない」とボンズは笑って話した。
 
 ボンズが打撃コーチとして何年続くかは誰にもわからない。打撃コーチとは報いられない、こつこつとした仕事だ。特にマーリンズの監督やコーチ陣の入れ替わりは激しい。
 
 だがバリー・ボンズはやっと野球界に復帰し、MLBにとってもちょうど良いタイミングとなったのではないかと、記事は締めくくっている。
 
出典: Why Baseball still needs Barry Bonds by Brian Costa on February 21, 2016

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