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【MLB】日本人選手初の勲章。アメリカのみでキャリアを積み上げた村田と田沢、今オフFA取得へ

MLBでキャリアを積み上げてきた2人の日本人投手が今季オフにFAを取得する。

2016/01/13

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Getty Images

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NPBから移籍組との違い

 2人の日本人投手が、新たな歴史を刻もうとしている。レッドソックス・田沢純一と、インディアンス傘下3Aコロンバスの村田透。ともに今季終了後には、フリー・エージェント(FA)となる権利を取得する見込みだ。

 田沢は新日本石油エネオスから、08年オフにレッドソックスと契約した。09年に一度はメジャーデビューを飾り、途中右肘のトミー・ジョン手術で10年はメジャー登板なし。復帰後、守護神・上原につなぐセットアッパーとして活躍し、13年のワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。

 現在のメジャー登録日数は5年と86日。今季をまっとうすれば、晴れてメジャーのFAとなることができる。同一球団で大型複数年契約などを結ばず、メジャーサービス6シーズンを積み上げてのFAは、実は日本人選手では初めてのケースだ。

 巨人から戦力外通告を受けた村田は、その10年オフにインディアンスとマイナー契約を結んだ。そこから5シーズン、マイナーでコツコツとキャリアを積み上げてきた。昨年は1試合だけだが、念願のメジャーデビューを実現。こちらも今季終了後にはマイナーのFAとなる権利を取得見込みで、やはり日本人選手初のケースとなる。

 他の日本人選手と、この2人の大きな違い。それは一般の米国人プレーヤーと同じルールで球団が保有権を所持し続けていたこと。日本のプロ野球で実績を残した選手がメジャー挑戦する場合は、初めに結ぶ契約期間を満了したらFAとなれる条項を盛り込むのが通例となっている。例えば、ある球団と3年契約を結びメジャー挑戦したA選手は、その3シーズンをまっとうしたらFAとなる、と。

 これは09年オフ、レッドソックスとの3年契約を満了した岡島がFAとなることができず、代理人を変更する事態に発展した「岡島問題」以降、特に徹底されるようになった。

 岡島は、米国人の新人と同じ扱いで入団したことになっており、FA権取得はさらに3年後を待たなければならなかった。結局、調停を前にレッドソックスと契約を更改したが、成績低下もありその年限りで限りなく戦力外に近い「ノンテンダーFA」として自由契約となった。

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shiro