大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



Home » メジャーリーグ最新情報 » 田中将大 » 【MLB】課題の一発に泣いた、田中。2年目省エネ投法習得も、足りなかったエースの凄み

【MLB】課題の一発に泣いた、田中。2年目省エネ投法習得も、足りなかったエースの凄み

田中将大の2015年はあっけなく終わった。6日アストロズとのワイルドカードゲームに先発した田中は、ソロ本塁打2発に沈んだ。

2015/10/08

text By

photo

Getty Images



ソロ2発に沈む

 ヤンキースの、田中将大の2015年が終わった。

 6日に行われた一発勝負のワイルドカードゲームに先発し、ソロ2発を浴びて5回2失点で降板。打線は1点も援護できず、田中が敗戦投手となってプレーオフ敗退が決まった。

「シーズンの課題が今日も出た形になりました。。。」

 ツイッターで、こう切り出した田中。自ら反省したように、勝負の鍵を握ると見られていた「一発」の前に沈んだ。2回先頭の4番コルビー・ラスマスに、4回も先頭のカルロス・ゴメスに、ともにソロ本塁打を浴びた。

 ワイルドカードゲームの対戦相手はシーズン最終戦まで決まらず、レンジャーズ、アストロズ、エンゼルスと3球団が可能性を残していた。その中でも、相性では最悪と目されたのがアストロズだった。

 チーム本塁打230発は30球団中2位。トップのブルージェイズにはわずか2本差及ばなかったが、同じく本塁打頼みのヤンキースの212発(30球団中4位)を大きく引き離す超重量打線だ。

 今季の田中は被本塁打増に悩まされた。年間被本塁打25本は、昨年の同15本より10本も増えた。

 その中でも目を引いたのが、19本というソロ本塁打の多さだった。走者を置かない場面では、少しでも少ない球数で長いイニングを投げ抜くため、攻撃的にストライクゾーンを突く。タフなメジャーで先発ローテーションを守るため、田中なりにみせた2年目の変身の跡が見て取れた。

 ただ、1点を争う短期決戦ではその投球では通用しない。
 この日浴びた2本塁打は、どちらも先頭打者だった。四球で歩かせることは避けたい場面。攻めの投球が、積極的に振り回してくる相手打線に飲み込まれた。

1 2