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【2021年版】野球日本代表侍ジャパン、東京オリンピック2020に招集したい選手は? 選出選手を予想【第2回・先発投手編】

2021/01/09

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第2先発・ロングリリーフ

 先発、ロングリリーフといずれの面でも活躍が期待されるのは、プレミア12でも存在感を示した高橋礼(ソフトバンク)と左腕・田口麗斗(巨人)だ。
 
 高橋礼は、右腕だがアンダースローという特性があり、違いを生み出せる選手の一人だ。プレミア12の決勝戦でも第2先発として流れを引き寄せた。
 
 田口麗斗は、稲葉監督就任以降、日米野球2018とその前哨戦として行われた台湾との強化試合を除くすべての試合で招集されている“常連組”だ。稲葉監督からの信頼も厚く、先発もリリーフもこなせる左腕として今回も招集される可能性は高い。
 
 そして松井裕樹(楽天)に関しては、セットアップ、あるいはクローザー候補として招集されるのではないだろうか。また、先発経験もあるため、招集メンバー状況に応じて、流動的な起用も可能となる。
 

当落上と予想する選手

 昨年先発投手として予想した則本昂大(楽天)は、19、20年と2年連続で5勝にとどまった。2020年は18登板で5勝7敗、防御率3.96と本来の姿からは遠い成績となっており選外と予想した。
 
 岸孝之(楽天)についても、2020年は7勝無敗と丁寧なピッチングで貯金をもたらしたが、シーズン序盤の出遅れもあり、2年続けて規定投球回には届いていない。
 
 また、新たに当落上として挙げたいのが、優勝球団ソフトバンクの東浜巨と石川柊太だ。
 
 東浜は、稲葉監督の下、過去3度ジャパンに選ばれており、国際経験も豊富。2020年はシーズン終盤に右肩のコンディション不良で日本シリーズを戦えなかったが、ローテーションの一角として存在感を示した。
 
 石川も、2020年は規定投球回こそ届かなかったものの、最多勝、最高勝率の二冠を達成。リリーフ経験もあり、柔軟な起用に応えられる。2018日米野球で侍ジャパン選出歴はあるものの、左ひじの炎症により出場を辞退したため、国際舞台での経験こそないが、選出されれば面白い存在となる。
 
 そして2年目を迎える森下暢仁(広島)も有力候補ではないだろうか。新人ながら防御率1点台とその実力をいかんなく発揮。奪三振率は、セ・リーグの規定到達者の中で最高の9.10を誇った。また、五輪大会が行われる横浜スタジアムでは、2試合に登板し16投球回で無失点と、相性の良さを見せている。
 
<先発>
右)千賀滉大(ソフトバンク)
右)山本由伸(オリックス)
右)菅野智之(巨人)
左)大野雄大(中日)
 
<先発・ロングリリーフ>
右)高橋礼(ソフトバンク)
左)田口麗斗(巨人)
 
<当落上>
右)石川柊太(ソフトバンク)
左)今永昇太(DeNA)
右)東浜巨(ソフトバンク)
右)山岡泰輔(オリックス)
右)森下暢仁(広島)
 
 第3回はリリーフ投手として招集が期待される選手たちを予想する。
 
 
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