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【第91回センバツ】筑陽学園が粘り勝ち 龍谷大平安・野沢は2試合連続完投で防御率0.45<第7日結果>

2019/03/29

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 第91回選抜高校野球大会は29日に7日目を迎え、2回戦3試合が行われた。龍谷大平安の野沢秀伍投手は、2試合連続の完投でチームを勝利に導いている。
 
▼第1試合
〇明豊(大分)2-1札幌大谷(北海道)●
 
 3回まで両チームとも3人で攻撃を終える締まった立ち上がり。先にチャンスを作ったのは札幌大谷。4回表、1死から3連打で満塁とし、前の打席安打を放っている西原に打席が回る。しかし、西原が浅い右飛に倒れると、続く佐藤も遊ゴロに打ち取られ無得点に終わった。
 
 ピンチを断って流れを掴んだ明豊は裏の攻撃、先頭の表がセンターへのヒットで出塁すると、宮川が送りバントを決め、得点圏に走者を進める。続く布施はファウルフライに倒れたものの、2死二塁から野辺の右中間への適時三塁打で1点を先制。ワンチャンスを確実にものにした。5回にも若杉の適時打で1点を加えた明豊は、6回に反撃されるも1点差で逃げ切った。
 
 
▼第2試合
〇龍谷大平安(京都)9―1盛岡大付(岩手)●
 
 1回戦では11回132球を投げ無失点に抑えた龍谷大平安のエース野沢。初回、1死から3連打を浴び満塁とされ、いきなりピンチを迎えるも、ここから凄まじい集中力を発揮する。4番・小川を低めの速球で見逃し三振に打ち取ると、続く5番・平賀には伸びのある球でボールの下を振らせ、連続三振。その裏、三尾の適時打など3点の援護を受け、試合のペースを掴んだ野沢は、この日も9回を一人で投げ抜き、1失点完投。打者38人に対し、124球、被安打12、与四死球1、奪三振7の成績だった。
 
 
▼第3試合
山梨学院(山梨)2―3筑陽学園(福岡)
 
 第3試合は、ともに初回、1点を取り合うと、そこから試合は膠着状態に。1回戦で大会史上最多タイとなる24安打を放った山梨学院は、得点圏へ走者を進めるも攻めきれず、残塁が目立ち、筑陽学園は細かい継投で得点を与えず、試合は終盤へともつれ込む。
 
 試合が動いたのは7回、筑陽学園先頭の福岡が右翼へ二塁打を放つと、8番・石川にも安打が飛び出しチャンス拡大。2死二、三塁となって、ここまで3打席ヒットなしのリードオフマン中村が打席に立つと、フルカウントからの6球目、レフトへ値千金の適時打を放ち勝ち越し、ついに均衡が破れる。筑陽学園は8回にも1点を追加し、リードを2点に広げた。
 
 一方の山梨学院は、8回に併殺崩れの間に1点を返し、追い上げムードとなる。9回は1死から、連打で一、二塁のチャンスを作ると、右飛と死球で2死満塁。一打同点、長打で逆転サヨナラの場面となったが、最後は高垣が三ゴロに倒れ、あと一歩及ばなかった。