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岩村、大家、ボウカーが描く、三者三様のこれから――広島だけでない福島に根付く「赤」

かつてMLBでNPBで活躍した男たちが、今福島にある独立リーグのチームに集まる。彼らはこの地で三者三様の思いを描いている。日本中が「赤」に染まった9月10日、広島東洋カープは25年ぶりの優勝を果たした。時を同じくしたその日、福島県営あずま球場ではBCリーグ(以下BC)・福島ホープスのホーム最終戦がおこなわれていた。NPB傘下に属さない独立リーグ。ここから多く若者がNPBやMLBを目指している。その中には輝かしい実績を残してきたベテラン選手も多い。ホープスには見たことのあるビッグネームが3人も在籍する。岩村明憲、大家友和、ジョン・ボウカー。

2016/11/18

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岩村明憲「福島のためにできること……」

「引退を公表する時期を逃してしまった。だから今でも現役選手の登録になっているというのが真実かな…。自分自身がNPBに戻るなんて気持ちはまったくないよ」

 いきなりの言葉に驚いた。東京ヤクルトスワローズやMLB、東北楽天ゴールデンイーグルスで活躍したスター選手。現在、岩村明憲は福島ホープスのGM兼監督をつとめている。ゆえに、11月におこなわれるBCのドラフト会議の準備も進めている。

「NPBのようにスカウトなどを派遣する余裕もない。だから基本的にはBCの合同トライアウトをしっかり視察するようにしている」

 経験豊富である。監督、そしてコーチとしての役割で求められることも多い。

「試合前練習では選手のコンディションを確認している。指導は基本的にコーチに任せていますが、アドバイスを求められれば答える。打撃投手もノッカーもするしね。時間が取れれば自分もスイングしたり、守備練習もするけど、太らないようにかな……(笑)」

 現役でプレーする未練はないのだろうか。

「俺の中では1つのステージがもう完結している。縁があって愛媛から上京してアメリカ、仙台、そして福島へ来た。ここ福島もいろいろなことがあった。今はここの人たちに少しでも喜んでもらえることが、俺の使命だと思っている」

 試合中のギラギラした燃えるような目が、若者や地元を想う優しい瞳に感じた。

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shiro