甲子園で活躍した清宮幸太郎 清原や松井に匹敵する才能がある！【小宮山悟の眼】
今年の夏は、久しぶりにたっぷりと高校野球を観戦できた。小学生時代から知っている清宮幸太郎を筆頭に、高校球児のレベルの高さに改めて驚かされた。
2015/09/05
改めて感じた、高校野球のレベルの高さ
幸太郎の他にも、関東第一高のオコエ瑠偉選手、東海大相模高の小笠原慎之介投手など、目を見張る活躍をしてくれた有望選手が数多くいた。大会を通して観戦して感じたことは、彼らの野球のレベルの高さ。高校球児の野球のうまさに改めて驚かされた。
おそらくはインターネットの普及が主な要因だろうが、現在は、様々な情報を手軽に手に入れられる時代だ。
高校野球においても、多くの選手、指導者が色々な情報を手にして、それを見事に生かしているのだろう。その気になればプロと同等のノウハウを身に付けることも可能だ。
例えれば、われわれが高校時代に抜きん出た存在だった選手のレベルが、今の高校野球のアベレージと言ったところか。それくらい、レベルアップしている。
久々にしっかりと観戦できた高校野球は、驚きと発見の連続だった。
1試合を2時間少しで終わらせる球児たちのきびきびした動きも心地よかった。もちろん、地域性を背景にした応援団やファンの盛り上がりも素晴らしかった。
そもそも甲子園は本来、野球場を意味するはずだが、日本中で「甲子園（＝高校野球）観ましたか？」で会話が成立してしまうところに、甲子園（高校野球）がいかに日本に浸透しているかがわかる。
野球人の一人として、甲子園の凄さを改めて感じさせられた夏だった。
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小宮山悟（こみやま・さとる）
1965年、千葉県生まれ。早稲田大学を経て、89年ドラフト1位でロッテ・オリオンズ（現千葉ロッテマリーンズ）へ入団。精度の高い制球力を武器に１年目から先発ローテーション入りを果たすと、以降、千葉ロッテのエースとして活躍した。00年、横浜ベイスターズ（現横浜ＤｅＮＡベイスターズ）へ移籍。02年はボビー・バレンタイン監督率いるニューヨーク・メッツでプレーした。04年に古巣・千葉ロッテへ復帰、09年に現役を引退した。現在は、野球解説者、野球評論家、Ｊリーグの理事も務める。