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ドラゴンズ、悪夢の開幕2試合サヨナラ負け ファンが寄せる“勝負師”谷繁監督への期待

開幕2試合連続のサヨナラ負け。この2試合で谷繁監督は野手の起用に関しては“静”の采配だった。前評判では最下位予想も多かったドラゴンズ。ファンは、“勝負師”谷繁監督の采配に期待している。

2015/03/29

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開幕2試合連続のサヨナラ負け

6位、6位、6位……。
開幕前、いったいどれだけの評論家たちがドラゴンズを最下位予想しただろう。大げさでなく、50人近くいたのではないだろうか。
江川卓や梨田昌孝らは「中日以外には優勝のチャンスがある」とまで言い切った。
この前評判を覆してほしい。開幕前のドラゴンズファンの気持ちは、その一点に集約されていたはずだ。

そして迎えた開幕戦。ドラゴンズは山井大介、阪神はメッセンジャーを立てた最多勝対決は、ファンすら予想しなかったドラゴンズの一方的なペースで進んでいった。
しかし、8回にセットアッパーの又吉克樹がまさかの3失点で追いつかれ、最後は田島慎二がマートンにサヨナラ打を浴びてしまう。
第2戦では、先発の新外国人バルデスが好投を見せたものの打線が沈黙、両チーム無得点の末、10回裏に登板した祖父江大輔が1死も取れず、無死満塁からまさかのサヨナラ押し出しデッドボールを与えてしまった。
ドラゴンズは開幕から2試合連続でサヨナラ負けという、まさに悪夢のようなスタートを切った。

オープン戦から開幕1試合目、2試合目と見てきて、確信したことがある。
今年のドラゴンズのキーマンは、誰あろう谷繁元信監督兼選手だということだ。

評論家たちの最下位予想を紐解くと、こういうことになる。
ドラゴンズは今季、大きな補強をしなかった。
新戦力はドラフトの新人たちと他球団を戦力外になった八木智哉、育成から獲った亀沢恭平ら。そしてドミニカからやってきた格安外国人たち。
基本的には、昨年までのスタメンを張っていたベテラン選手が今年も中心になる。
しかし、40歳を前後の超ベテランがほとんどのため、衰えは隠せない。
外国人の大砲を獲得しなかったため、打線には試合を決める一発長打もない。
そしてここが肝心なのだが、谷繁監督以下首脳陣はそのベテランたちを試合で使い続けるだろうと評論家たちは考えているのだ。

だから、補強をした上、若手も伸びているヤクルト、DeNAに抜かれて最下位になる。
こういう方程式から導かれたのが、「ドラゴンズ=最下位」という解だ。

ドラゴンズといえば「大人の野球」をするチームだという印象がある。
球際に強く、ロースコアゲームを粘り強く戦い、接戦をものにする。成熟したレギュラーたちが自分の役割を理解し、果たしていくことで試合に勝利する。
派手さはないが、クールでいやらしい、不気味な強さを誇る野球。それが落合博満監督時代、Aクラスから一度も落ちながったドラゴンズの姿だった。

ドラゴンズに常に取り沙汰されるのが「世代交代」の問題だ。
しかし、今のドラゴンズには世代交代よりももっと重要なことがある。
それが「用兵」である。
そして、その用兵を行うのが、谷繁監督だ。

開幕戦では、集中打を浴びた又吉や捕手の松井雅人のリードに注目が集まったが、勝負の分かれ目は追いつかれた直後の9回表だった。
阪神のリリーフエース・呉昇桓から、ドラゴンズは一死満塁のチャンスを得る。
1点でも勝ち越せば、9回裏に福谷浩司を投入できる。しかし、谷繁監督は、スタメンの2番荒木に代打を出さなかった。
この日、荒木はメッセンジャーから1安打放っていた。そういう意味でも、判断は難しかったに違いない。それでも、ここは勝負手を打つ絶好のチャンスだった。
結局、荒木、森野と凡退してこの回は無得点。「満塁はピンチ」のドラゴンズあるあるをいきなり開幕戦から発動させてしまった。
その上、小笠原道大とオープン戦でブレイクした福田永将という左右2枚の代打の切り札を温存したまま、延長10回に沈むことになる。

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