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巨人が山口俊、森福允彦のFA獲得を狙う理由【死亡遊戯コラム】

巨人が、今季FA権を行使した山口、森福の両投手にラブコールを送った。

2016/11/12

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陽獲得の可能性はあるのか?

【陽 岱鋼(日本ハム)外野手/29歳/1億6,000万円】年俸は推定
130試 率.293 14本 61点 5盗 

そしてもう1人のFA選手、陽岱鋼の獲得の可能性はあるのだろうか?
昨オフは契約更改が長引き、母国で「巨人移籍か」と報じられた台湾の英雄は日本一を置き土産に日本ハムを卒業。
現在はオリックスや楽天が調査を進めているという。
特に日本ハム2軍監督時代にともに汗を流したオリックス福良監督との師弟関係は知られており、阪神移籍が決定的な糸井の代役として獲得を目指す。
巨人の場合はタイプ的に同じ右打ち外野手の長野久義と被ることもあり、争奪戦レースに参戦の可能性は低いだろう。

FA交渉解禁初日から積極的に動いた巨人。
ちょうど1年前、就任当時の由伸監督は、現役時代ともに戦った元同僚たちの上積みを期待するコメントが目立ったが、監督1年目のシーズンを終え、今のチームに何が足りないのか痛感させられたのではないだろうか。
坂本勇人がキャリア初の首位打者を獲得し、ベテランの阿部慎之助や村田修一も昨季から大きく打撃成績を上げてみせた。
それでも、主力選手が皆「これ以上望むのは酷」というレベルの数字を残しながらも、広島と17.5ゲームの大差をつけられてしまったわけだ。
一言で言えば、力負け。戦力が絶対的に足りなかったのである。
もし1年前ならば、例えGMに頼まれたFA選手への形式的な電話でも、由伸監督は自らしていただろうか?
「自分の役割ではないので」と断った可能性は高いと思う。
ペナント中はほとんど動かなかった由伸監督が、足りないピースを埋めるために動き出したストーブリーグ。

巨人の歴史を振り返ると長嶋監督は就任2年目にリーグ優勝を勝ち取り、堀内監督は2年目にBクラスに沈みユニフォームを脱いだ。
2017年シーズン。果たして、由伸監督2年目の運命はいかに……

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