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落合GMのスカウティング・育成論――“減点法”で決めつけず、小さな可能性にも着目【横尾弘一の野球のミカタ】

アマチュアからプロに入るのは本当にごくわずか。その中からプロで実績を残せる選手はもっとわずかだ。そんな選手をどう発掘し、球界を代表する選手に育てるか。指導者の眼力と指導力が常に問われる。

2016/08/10

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赤田龍一郎1

実戦の中から特長を探る

 プロ野球を目指す若者たちは、走・攻・守の三拍子が揃った選手に憧れる。しかし、MLB通算3000安打が目前となったイチロー(マイアミ・マーリンズ)、2年連続トリプルスリーにひた走る山田哲人のように、三拍子揃った超一流選手はプロの世界でもごく僅かだ。現実には、走・攻・守のどれかひとつでも一流の領域に達することができるよう、鍛練を積み重ねている。

 現在、中日ドラゴンズのゼネラル・マネージャー(GM)として、アマチュア野球の視察を続ける落合博満に「どんなポイントでアマチュア選手を見ているのか」と問うと、こんな答えが返ってきた。

「仮に、160キロを超えるストレートを投げられたり、100m走で10秒を切るような選手がいたら、それだけでスカウトしてもいいと思う。プロとして大成するのに、素質が占める割合は小さくないから。けれど、現実的にそんな選手はなかなかいないわけで、実戦でのプレーを見て可能性を探っていくことになる」

 その際に大切なのは、何かひとつ特長を見つけることなのだという。

 プロの目でアマチュア選手を見れば、どうしても欠点ばかりが気になってしまう。だからこそ、「どんな打球が来ても慌てないショートだな」、「変化球にはからきし合わないが、ストレートを打ち返す力はなかなかだ」というように、細かな部分でも特長を探し、それを伸ばせばどれくらいの選手に成長できるのかイメージするのだ。

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